世田谷にある「寿司屋の宮城野」さんです。
名付けて「チーム宮城野にぎり隊」.。 親方を含めて総勢9名の方が、築地で仕入れた極上ネタを満載にしたクルマで早朝に東京を出発。
「子どもたちに江戸前寿司を食べさせたい」と、七ヶ浜到着後も休む間もなく準備をしてくださいました。
笑顔が印象的な親方とNaNa5931のつながりは、実は2012年の日生劇場での七ヶ浜ミュージカル「ゴーへ」公演に遡ります。
当時の写真です。
プロフェッショナルしか上ることの出来ない日生劇場の舞台。その日生劇場50年の歴史の中でも初めて、素人のミュージカルグループが単独公演をさせていただいたときの写真です。
その実現までには、子どもたちを陰で支える数えきれないほど多くの方々のご支援がありました。
震災後、国際村ホールではじめて上演されたミュージカル「ゴーへ」(梶賀千鶴子作)は、 プロ中のプロたちの支えと、(以下敬称割愛ご容赦ください)公益財団法人ニッセイ文化振興財団、NPO法人レスキューストックヤード、 宮城県、経団連加盟各企業など、数多くの団体や個人の皆さからのご協力を得て、この日生劇場はあったかハートのお客さまで満席となりました。
このことは、津波被災地の子どもたちにとって、そして七ヶ浜町にとって、当時どれだけ大きな希望となったことでありましょう。その後、この写真は七ヶ浜町の広報誌の表紙を飾ったほどです。
そして、その時、日生劇場の打ち上げに駆け付けてくださったのが、宮城野のにぎり隊の皆さまです。
さらに、このご支援は、その時だけにとどまらず、なんと翌年2013年の七ヶ浜でのNaNa5931公演にも、駆け付けてお寿司のご提供を頂きました。普段から魚をたくさん食べている七ヶ浜町の浜っ子たちも「おいしい!」を連発していた、素晴らしいお味でありました。
これは、昨年のにぎり隊の皆さま。
そして、3年目の今年、まさかおいでいただけるとは夢にも思っておりませんでした。
なぜなら、100名を超える人数分のお寿司を東京から持ち込んでいただくということは、素人の私たちでも、その費用と労力の大変さが容易に想像がつくからです。
しかし、親方はやってきてくださいました。
しかも東京から自分で車を走らせて。 疲れた顔ひとつお見せにならず、笑顔をたたえて。
しかもこ~んな上等なネタを携えて。
子どもたちも、おはりこーずも、スタッフも、みんなきらきら目を輝かせて、にぎり隊の皆さまが握る江戸前最高級のココロが込められたお寿司を、お腹いっぱい頂きました。
いつか、この子たちは、江戸前の寿司職人さんが東京から何時間も車を走らせて、お寿司を食べさせにやってきてくださった凄さがわかることでしょう。
そして、その時、また前進する力が湧いてきたり、次の世代へ何かを伝えてくれる行動をとってくれるのかもしれません。
オトナも子どもも美味しいものの前では、みんないい顔になります。
見てください、この笑顔に僕もやられてしまします。ポケットからそっとハンケチを取り出さざるを得ません。
宮城野の親方。被災地の子供たちに対し、3年にもわたる一点の曇りなきまごころのご支援に、深く深く感謝を申し上げます。
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