2021年1月18日月曜日

カッコいい

また、今夜あたりは冷え込みそうですね。


 
仕事先でイルミネーションに照らせた氷を観ていたら、ふと昔、井上陽水さんの『氷の世界』というアルバムを毎日聴いていたころのことを思いだした。中学1年の春。ギターを覚え始めた頃である。

LPレコードを買うお小遣いが無かった私は、『氷の世界』を所有する友人に頼んで、カセットテープに録音してもらって部屋のラジカセをベッドの頭の方に設置して、毎晩聴いていた。ギターのフレーズや陽水さんの声、すべてがカッコよく思えた。このアルバムが「ロンドン録音」ということを知って、ブリティッシュロックに興味を持ち始めたのもこの頃であった。
ただし、陽水さんがつむぐ歌詞はメタファーに溢れ中学生の私には、少々難解で、しかし、その言葉たちが醸し出す不思議な世界観は、まるでベッドからラビリンスに引きずり込まれるかのごとく。当時の私には大変に魅力的であった。

1960年代後半から1980年代初頭にかけての日本の音楽や、欧米のロックシーンは、間違いなく今の音楽につながっている。良い時代に音楽体験したとつくつく思う。ベンチャーズ、ビートルズやローリングストーンズ、クイーンやレッド・ツェッペリン、果てはジミ・ヘンドリックス、ジョン・コルトレーン、マイルス・デイビス、TOTO、スティーリー・ダンに至るまで、夢中になって聴きまくったアーテストたちは枚挙にいとまがない。芳醇な音に溢れた時代であったと言ってよい。ラップ的なアプローチは当時すでにスティーヴィー・ワンダーが自然な形でやっていたし、日本のヒット歌謡曲のアレンジは、ほとんどアメリカのロックシーンのパクリみたいな状態になっていたこともあった。

そういえば、最近若者が目のあたりまで髪を垂らしているのを見かけるが、それはもう、西城秀樹さんが70年代にやっていた。確かに私も昔、髪を伸ばしてカッコいいと思っていた時代があったなぁ。


若者よ、前髪垂らすのは今だ。
それがまだ出来るうちにやってみておいた方が良い(笑)




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