先日、某ベテラン俳優さんから事務所に差し入れが届きました。
甘くておいしいみかんをほおばりながら、こたつでみかんを食べなくなってから何年経つのかなぁ、などと思っていました。猫のにぶつかったりしないようにと、こたつにそっと足を入れた懐かしい感覚もよみがえってきます。
そんな記憶が残る昭和の時代は、ねこも人間も、今よりはるかに自由だったような気もいたします。
令和になってから感じている獏とした時代の不安も、ひととき、頂いたみかんの香りが和らげてくれるようです。
先日、某ベテラン俳優さんから事務所に差し入れが届きました。
甘くておいしいみかんをほおばりながら、こたつでみかんを食べなくなってから何年経つのかなぁ、などと思っていました。猫のにぶつかったりしないようにと、こたつにそっと足を入れた懐かしい感覚もよみがえってきます。
そんな記憶が残る昭和の時代は、ねこも人間も、今よりはるかに自由だったような気もいたします。
令和になってから感じている獏とした時代の不安も、ひととき、頂いたみかんの香りが和らげてくれるようです。
ほんとうにもう、駆け足で今月も過ぎてゆきます。
そう感じているのは、実は私だけではなく「時間が止まって欲しい」とメッセージをくださったかたもおられました。師走に向けて皆さんお忙しい日々が続くのでありましょう。
10月のSCSミュージカルナンバーコンサートに引き続き、11月は5Gを用いて遠隔地2カ所を結んでの実証実験公演、七ヶ浜ミュージカル…
コロナ禍でも公演活動を実現したいというみんなの思いを受け止めながら、慎重に事をすすめていきます。
来月も盛りだくさん。テンションがかかった状態がつづきますけれど、ほんのちょっとの時間でも心を休める時間を上手につくりたいものです。
さてと、引き続きがんばります。
以来、時には兄貴のように、時には親友のように、彼と話をしているだけで、いつも自分の行く末は明るいような気分になれた。
ところが、その彼は6年前にこの世を去った。彼の夢はたくさん聞いていたから胸中の無念を思うと当日の私は辛い気分になったものだった。
今日はその彼の誕生日。そして今年、私は彼が生きた年月を追い越した。今まではなぜか彼がこの世に居ないことを認めたくなく、お墓に手を合わせようという気にはなれなかったのだが、彼よりも長く生きたとたんに会いたくなった。
今日思い立って彼の墓があると聞いていたお寺さんを訪ねた。
彼と再び話をするのは命日ではなく、誕生日が良いと思っていたから、今日しかないと突然思い立った。お寺の方に場所を訪ね、静かに墓前に立った。これまでの不義理を詫び、昔のように、これからの事について心の中で彼と対話した。
お墓のそばの大きな木を見上げた時、空はどこまでも澄み切って、秋の陽が眩しかった。
ボブディラン風に言えば、答えは秋の光の中に。
「危険な」と形容されていた台風14号、仙台はほとんど被害なく、どうやら通り過ぎていったようです。
仕事の合間に遅い昼食を取った立ち食い蕎麦屋では、私の直後に入店して食券を買い求めていた高校生っぽい男の子二人組「今日はちょっと寒いよね」と会話しているのが漏れ聞こえてきました。
それからさらにいろいろと用足しをして、事務所へ戻る帰り道、なんだかオレンジがやたらと大げさな夕焼けでした。
台風が過ぎるたびに秋が深まっていくようです。
イギリスへ行きたしと思へども
イギリスはあまりに遠し
せめては倫敦生まれのジンを買い
きままなる旅にいでてみん。
今週はじめそんなことを思いながらの帰り道に購入していたボンベイサファイア。そして入ってきた訃報。
在位70年。お会いしたことはございませんが、映像や画像を通じても伝わってくるあの品格と笑顔は、地球上の多くの人々の心に刻まれていることでしょう。
どうか安らかにおやすみください。
道路の向こうにあるビルの建て替えで、ちょっぴり広くなった事務所の窓から見える空。
子どもの頃の夏休みは、花火や海、虫とりなどと、楽しい記憶。しかし、歳を重ねてからの夏、特に8月は、なんだか哀しいことが多い気がします。
「空を良く見上げるひとに、悪いひとは居ない気がするわ」と言っていた懐かしい人の声が聴こえたような。
今年も8月が過ぎて逝きます。
先月末に開催したSCSミュージカル『門 -the Gate-』公演では、新型コロナウイルス第7波が到来する中、感染症対策を行いつつ制作を進めていきました。おかげさまでご覧いただいたお客さまからは、大変好評をいただき幕を閉じることができました。公演の様子はSCSミュージカル研究所のインスタグラムなどでもいくつか写真を紹介しておりますのでご覧いただければ幸いです。この場をお借りして、『門 -the Gate-』公演実施に際しご尽力いただきました全ての皆さまに心から御礼申し上げます。
開催にあたってはこれまで以上に感染予防対策を施しました。ただ世の中のあまりに急激な感染拡大のため、公演直前に出演者に陽性反応者が出ないかどうか、また公演直後関係者に体調不良者が出ないかどうかなど、正直なところハラハラいたしました。おかげさまでみな元気に翌週からのお稽古を開始することが出来ました。
お稽古場は現在、リアルのレッスンと同時にオンラインでのレッスンも同時進行で行っています。こういう時代ですから、私たちも様々な工夫を凝らし知恵を絞って、何としても子どもたちと一緒に創る舞台の継続的な実現を図っていきたいと考えています。
クオリティの高い仕事を目指すためには、休むこともとても重要ですね。因みにSCSミュージカル研究所では、明日から4日間夏休みとなりますのでお知らせいたします。
(写真は昨年夏に撮った松島での一枚)
こう暑いと、外に出るたび頭が少しボーッとするのか忘れ物などしてしまう。そこで事務所を出る時に、
「ちょっと忘れ物鳥肉、豚肉じゃないよ」
と早口目に言って出口に向かった。
ひと間あって、背中にスタッフの笑いを感じた。
おっと余計に暑くなった方、すみません。そんな日常の一コマ。私の本質はギャグで出来ている。
写真は、それとは全然関係ないけれど、お仕事でご一緒した台湾の友人から事務所に届いたマンゴー🥭。
箱で頂いたので、そのままパクリ。残りはジュースにしてもらって、スタッフ皆んなで頂いた。
台湾マンゴー100%❣️
最高❗️うんまい👍
Mさん、ありがとう🙏
喉ごしも気持ちもさっぱりしたので、また次の親父ギャク考えます。
私はこれまでにブログなどで政治的なことを書いたことはないし、恐らくこれからも書けないのではないか思う。
それは、政治的無関心という意味ではない。わからない、というのが正直なところである。アートにたずさわる者ならば、わからないなりに表現すべきという向きもあるが、そこまで自分の表現力が熟達していないのであろう。
一昨日、安倍晋三元首相の身に起きたあまりに理不尽で悲しい出来事は、ただただ悲しく、むなしく、憤りを感じる。心からご冥福をお祈り申し上げる。
平時にひとを殺めればもちろん殺人罪であるが、有事に敵を何人殺しても罪になるどころか、英雄視される場合もある。ああ、ますますわからない。なんと愚かな、情けない人間の性であろうか。
昨日は、ウクライナ出身のオペラ歌手、オクサーナ・ステパニュックさんの歌声に接した。素晴らしい声量と超絶技巧に圧倒された。ご本人にも直接お会いして少しお話が出来たが、 彼女のことばの端々には、リサイタルを通じて感じられた「祈り」があった。
アンコールの『アヴェマリア』ピアノ弾き語りでは、客席のあちこちで涙を拭うしぐさの方をお見受けした。
いつの時代にも存在し、くりかえされる巨大な悲しみに、我々市井のものがどう向き合っていけばよいのか、彼女の歌声から、そんなことを考えるヒントを得たような気がした。
SCSミュージカル『門 -the Gate-』
この春からの慌ただしさは、近年稀にみる状況でありました。眠る時間もままならない日々が続きましたが、文字通り少数精鋭のスタッフに助けられました。
6月に入ってようやく少し元の生活ペースに戻りつつある感じですが、今週は大変嬉しいことに、SCSミュージカル研究所出身の俳優2人の舞台を観に行くことができました。
『ロボット・イン・ザ・ガーデン』に出演中の渡邉寿宏(わたなべ・としひろ)さんと『ライオンキング』に出演中の菅原琥千(すがわら・こせん)さんのステージです。
渡邉寿宏さんはミュージカル『ガンバの大冒険』ではガンバ役で主演されたり、最近は『アラジン』や『パリのアメリカ人』でも大活躍されている俳優です。一方、菅原さんは「ヤングナラ」のオーディションに合格しての栄えある舞台です。『ライオンキング』には先日まで同じSCS出身の安倍大夢(あんばい・ひろむ)さんも出演していましたね。次はどの作品で舞台上に現れてくれるのか、今から楽しみです。
SCS出身の俳優たちが活躍している舞台を観ることは本当に嬉しく、楽しいものです。そして、コロナ禍にあっても舞台の幕を開け続ける劇団四季の皆様の慎重かつ大胆な制作手腕には、舞台制作に関わる者の一人として大いに励まされ、楽しく美しい舞台に沢山の感動をもらいました。
そんなわけで先週は久しぶりにとても良い気分転換の時間を頂きました。このところ西の方からは次々と梅雨入りのニューズが聞こえてきています。そんな気候とは裏腹に、今週からは来月の電力ホールでのSCSミュージカル研究所新作公演に向けてアクセル全開!で取り組んで参ります。
あ、そうそう。4月末には『バケモノの子』の初演も拝見しました。大変ゴージャスな舞台となったこの作品にはSCS出身の狩野勇人(かの・はやと)さんが出演しています。
それから『アナと雪の女王』では柏谷巴絵(かしわや・ともえ)さんも活躍中です!!
皆さんどうかSCS出身のミュージカル俳優たちに、引き続き熱いご声援をよろしくお願いいたします。
私たちSCSミュージカル研究所の公演情報は、このブログは勿論のこと、ホームページやフェイスブック、ツイッター、インスタグラムなどでも随時お知らせしております。特にインスタグラムはいわゆる「中の人」が連日投稿してくれていて見ごたえありますよ~。みなさまどうかお見逃しなく!
ひと月近くブログ書くのをサボってしまいました📝
忙しいと言う文字は心を亡くすと書きますが、全くその通り。もとよりヒマがモットーの私ですから、自分らしくないひと月だったかも知れません(笑)
写真はそんな私を労ってくれたのか、兄貴分の友人が自ら焼いて下さった大きな高級なニンニク🧄
あつあつホクホク、パリパリ皮を剥がしながら一個ペロッと頂きました。
年に2回の 座内オーディションを行った過日、今月誕生月であることを知るSCS指導員の皆さんから思いがけずプレゼントを頂きました。
嬉しいサプライズ。早速頂いた品物を開けようとすると、近くにいた子どもたちが集まってきました。
箱を開けると一瞬サングラスかと思いましたが、違うようです。どうやらパソコンの画面に向かう時間の長い私を気遣って、これは目の周囲をマッサージ出来るガジェットのようです。
かけてみると、すっかり戦隊ヒーローのような気分になりました。
指導員の皆さま、お心遣い本当にありがとう。
私と一緒にポーズをとって遊んでくれた子どもたち、本当にありがとう。
今月から5月31日まで期間限定でSCSミュージカル『梵天丸』の無料配信を行なっています。
この機会に是非ご覧ください。
尚、本作品は全編英語訳されておりますので、字幕機能をオンにして頂くと、お住まいの国の言葉でお楽しみいただけます。
コロナ禍におけるSCSミュージカル発信のあらたな挑戦。お楽しみいただければ幸いです。
今日も、進学や就職で研究生たちが、また一人お稽古場と一緒に舞台を作ってきた仲間たちに別れを告げていました。別れと言っても彼らにとっては未来につながる希望の一歩です。
さて、先週、3.11以来会えなくなってしまった友人の奥様から、今年も「めかぶ」が届きました。めかぶはこの時期が「旬」です。みんなの大好物です。
事務所に居合わせた梶賀センセと職員も大喜び。
会えなくなってしまっても、思い出してその人を語る人間が存在する限り、まだその人は生きているように思います。
みんなでめかぶごはんを頂きながら、旬の味で、隼の話題で、楽しい時間を持つことができました。
日付が変わると3月11日。
今朝は先週七ヶ浜町とSCSミュージカル研究所が共同で行った劇場における有観客時の避難訓練の様子が地元紙に載っていた。
その時のミュージカル『忘れたい忘れない』では、舞台装置にこんな時計が出現していた。
これは、美術打合せの時に舞台装置制作のコンちゃんが、僕が見せた写真から発想して作ってくれたものだ。その写真は11年前に南三陸町歌津地区の伊里前(いさとまえ)小学校にで撮ったもの。僕らが子どもたちとミュージカルを創るために10年以上通っていた場所であった。
当時、東松島市在住でミュージカルの初舞台を前日ひかえていた小学生がいた。そして、あれから何年経っても、SCSの舞台本番時にはいつもその子、茜音ちゃんを連れて行っている。
僕の記憶の中では風化なんてしていない。
SCSミュージカル研究所の監事もお引き受けいただいている税理士のT先生。私が学生時代からのお付き合いですから、もう40年ぐらい(笑)になりますでしょうか。
今日はお願いして簿記会計の初歩をレクチャーしていただきました。事務所の片隅のホワイトボードを活用して。(狭いところでごめんなさい)職員全員に加え役員にも聴講していただきました。
T先生には毎月事務所にお越しいただき、会計処理のアドバイスや帳簿等の監査をいただいております。私たちにとってはそれだけでも頼れる大切な存在ですが、今日のレクチャーは、私たちの業務に即した資料などもご準備頂き、実にわかりやすく、私も大いに勉強になった有意義なひと時でした。
社会に出たら絶対に必要な会計の知識ですが、現在日本の義務教育では簿記会計には触れられていません。もし、小学校か中学校でちょっとでも取り入れてくれたら日本の国力はグンと上がるのになぁ、とはT先生の弁。私も同感です。
T先生ありがとうございます!
連日ニュースで感染者数が報じられるようになってから早2年。
先月半ば過ぎからSCSミュージカル研究所の稽古もまたもや全てオンラインに切り替えています。そんな中、先日はお稽古とは別に「オンラインおしゃべり会」も開催しました。みんな笑顔で楽しいひとときでした。
昨日あたりから関東の方では大雪になる恐れとかいう予報が続いていましたが、今日は朝から仙台もまた雪が降り始めました。自然は様々なことを教えてくれますが、時に厳しい試練も与えてきます。
それでも、僕らの活動は止めません。工夫をこらして、力を合わせて。新しい作品づくりを続けます。
この雪景色の下では間違いなく春の準備が始まっていますから。
東北大学の「芸術の世界」という授業を担当する非常勤講師としてお世話になってから6年、カリキュラムの改革によりその講座が今年度で終了することもあって、私も卒業ということになりました。
SCSミュージカル研究所研究生の一人(彼は私が担当した1年目に授業で出会って、ミュージカルの舞台を一緒に創ってきました)も、めでたくこの春大学院修士課程を卒業予定、社会へ羽ばたきます。先日その彼と「お互いに今年で卒業だねぇ」と笑いあいました。6年間はあっという間でしたが、そうした素晴らしい学生たちとの出会いは、生涯の宝物です。
ところで昨日は、ちょうど私のある大きな手術から5年となる日でした。あらためて今日この時を生きている有難さをかみしめていたところ、打合せで事務所にお見えになった大学関係の方々(私の担当授業とは全く分野の違う先生方ですが)から、すてきな贈り物を頂きました。
昨日でお会いするのが2度目の皆さん(おそらくこれから何度かお会いするようになると思いますが)ですから、私の状況は知る由もないわけですが、思いがけず大変「味のある卒業記念品」を頂いたような気分になり勝手に嬉しくなっていました。
我が大切なスタッフとともに、じっくりと味わいたいと思います。
ある本がきっかけで「時間は実在するのか」ということに想いをめぐらせていました。すると、あっという間に眠気を感じてしまっていました。哲学的な考察には興味はあるのですが、難しいことを考えるって、私の場合自ら睡魔を招く事態になるようです。しかし脳みそをリラックスさせる意外な効用はあるのかもしれません(笑)
反面教師で、シンプルなもの程刺激が強いのでありましょう。表現活動に携わるものの端くれとして重要なポイントであると感じています。
そんなことを考えながら少しボーッとした頭で窓の外に目を遣れば、寒風の中街路樹につかまっているスズメちゃんたちがおりました。最近よく窓の外に集まってくれています。
街路樹(恐らく唐楓)は枯れ木のように見えてますが、よく見ると春に芽吹く準備が始まっています。スズメたちはそれを見逃してはいません。
大晦日は父を連れて温泉に一泊。年が明けると大雪の米沢。
子どもの頃その雪国に住んで居た私は、ひらひらと風の中を舞いながら落ちてくる雪の姿や、地面に積もった雪を踏んだ時の音、雪遊びして火照った指先など、雪にまつわる感覚が身体に刻み込まれているようです。雪は雪国に暮らす人々に試練をもたらしますが、雪景色は生活の大変さとあわせて厳しさと美しさを併せ持った風景として私の目に映ります。
コロナ禍と言われておよそ2年。今年は益々サスティナブルな取り組みを生活や仕事のあらゆる場面で求められそうです。
写真は1月5日、今年初めての講義で出かけた東北大学川内キャンパス。米沢ほどではありませんが、仙台でも少し積雪となりました。