少し前に録った私の事務所付近での一枚
この時間に外を歩いて日没に出会うとき、いつも頭に浮かぶのは
堀口大學の「夕ぐれの時はよい時」と、吉野弘の「夕焼け」の2篇
この日はなぜか、中学時代に愛読した八木重吉の詩や
しばし、連想と妄想にふける
それにしても、毎度日没後の空は、まるで祭りの後のようにさびしくやるせない
創作ミュージカル制作の活動を続けている筆者の日常。
私にも子供時代はあって(笑)小学生から中学生になる1970年代の初め頃、フォークソングブームもあいまってか、テレビで「白いギター」を見かけることがあり、それにちょっぴり憧れていた。
でも既にブリティッシュロックの洗礼を受けていた少年に、白いフォークギターはちょっとヤワな印象も持っていた。
時は流れて 1993年頃だったと思うが、初めて「トレモロアーム」が付いたギターを買った🎸
フェンダー社のストラトキャスター、アメリカンスタンダード(アメスタ)。当時のストラトキャスター・ラインナップの中ではそれ程グレードは高くないけれど、白ではなく、このエレキギターの赤いボディに惚れたのだ。でもライブで使ったのは、2度ぐらいしかない。
しかしながら、アンプに繋がない状態で、購入以来いつも私の近くに居るギターである。
ただ、もう30年以上経つシロモノだからあちこち経年変化が出ている。
今回生まれて初めて、ブリッジ(写真で棒状の物が出ている根本の金属部分)をオリジナルからウィルキンソン社製のものに自分で交換して、少しガリがあるプラグの接点を研磨し、ハンダ付けもやり直してみた。それ以外は購入当時のオリジナルのままである。
フレットと指板に若干気になるところはあるものの、何しろ私にとって指や手に馴染んでいて弾きやすいので概ねOK。
アンプに繋いで音を出してみたら、心なしか昔より良い音が出る気がする。
次回のSCS作品の録音に使ってみようかな。
ちょっとオタクな記事になってしまいましたね(笑)
五十日(ごとうび)という言葉を初めて聞いたのは、社会人になって間もない頃ですから、もう40年近く前のことです。
今日はその五十日でありますから、たまに銀行に行ったりする用事も出てきます。欅の落ち葉でいっぱいの横断歩道をシャカシャカ音を立てて渡りながら、ふと我が来し方を想います。
ゴトウビの仙台、11月にしてはけっこう暖かく、その言葉を知ったときからはだいぶ仙台も様相が変わったものだとつくづく、しみじみ。
今日は父の最初の命日。今頃あの空の向こうで一足先に出かけて行った母と再会しているかな。
月日は百台の過客にして…と、芭蕉さんはうまいことを言ったものです。なるほど人生は旅のようなものなのかもしれません。しかし、ゴトウビで忙しそうに行きかう人や車は、いつか旅を終える時がくることを忘れているようです。もう来週は師走。行きかふ年も又旅人なり。
旅で思い出しました、私がギターを覚え始めたころに巷ではやっていたフォークソングにはよく「旅」とか「風」とかということばが出てきました。今の歌にはあまり出てこない気がします。コロナ禍以来、まったく旅をしていない私ですが、せめて「心の旅」でも…。←この言葉を聞いて「tulip」というバンドを思い出した方は、きっと同世代ですね。実際、音楽と向き合っている時間は、旅をしているような浮遊感を覚えることがあります。
お父ちゃん、僕の旅はもう少し続きそうです
一昨日、私のオフィスの窓から撮った写真です。
2024年秋。今年はどうしたことか、日本の西の方ではまだ最高気温が30℃超えの予報も出ています。
能登の皆さんの事も気になります。先週のSCS公演会場では、年明けの地震被害に関する義援金募集活動に続いて、この秋の大雨洪水被害に関する義援金を募りました。
1年のうちに同じ地域へ2度の災害義援金募集するのは私どもとしても初めてです。何とも心が痛みます。次回の公演会場でも募金箱を設置予定です。
皆さまから頂戴した義援金は全て年末に石川県の受付窓口口座へ送金する予定です。
先月はミュージカル『アニー』仙台公演を観劇しました。ダフィ役でSCSミュージカル研究所出身の朝日美琴さんがご出演ということもあり研究所の皆と応援。美琴さんはもとより各分野において私共SCS出身者の活躍は頼もしく、嬉しいものです。
来月は、劇団四季ミュージカル『ジーザス・クライスト=スーパースター』を観るために東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)を再び訪れる予定です。劇団四季には現役で5名ほどSCS出身の俳優が在籍し様々な作品で活躍しています。SCS芸術監督の梶賀千鶴子さんの作品の上演されているということもあり、たいへん縁の深い劇団です。
さて、宮城県民会館は、四季をを通じて仙台の様々な野外イベントの会場ととなる美しい定禅寺通りに位置しています。1964年の開館だというから、今年で還暦の建物です。そのステージには、私も何度か立たせて頂いたということもあって、個人的にも愛着のある会館。そのたたずまいが定禅寺通りのケヤキ並木と実にマッチしているように思うのは、単に見慣れてしまったせいだけとは思えません。文化は身体に内在されていくものと常々思っておりますが、劇場とその面する通りや周囲の雰囲気は人々の記憶としてこの60年で深く刻まれてきている気がいたします。
愛着のあるこの劇場も移転が決まっています。新しい宮城県民会館は、2028年度完成を目指して仙台市青葉区から宮城野区へと移り来年度に着工されると聞いています。計画は県のホームページなどで見られるようですが、新しいホールが人々にこんどはどんな記憶とにぎわいを生み出していってくれるのか、今から楽しみです。
長く子どもたちと接していると、たまに何気ない贈り物をもらうことがあります。
小さなものでも、当時の子どもたちにとって大事なものだったのだろうと思うと、決してぞんざいに扱うわけにはいきません。かといっても置き場所をまちがえると無くしてしまいそうでもあります。
ひとまず、彼ら小さな贈り物たちの居場所は音楽作業机の愛用スピーカーの上、と定めてから、彼らは意外といごこちよさそうです。
本来はスピーカーの上にはいろんなものを置かない方がよいのですが、ここではあまりシビアな作業をしませんから、まあ良いかと。
彼らはばらばらに居るより楽しいのかもしてません。ふと、発想がスタックしたときなど目線をそこに移すとほんのり癒された気分になります。
僕が席を外している間、彼らはひそかにおしゃべりしていたりして(笑)
缶コーヒーはほとんど飲まないけれど、たまにちゃんとしたコーヒーが飲みたくなる時があります。学生時代は4年ほど仙台の本町にあった西班牙館(スペイン館)という喫茶店でアルバイトをしていました。そのお店、今はもうありませんが、そこで学んだことの一つが「接客」と、もうひとつは「コーヒーの味」。アルバイト代はほとんどをバンドや音楽関係のことに使ってしまっていたっけ。接客はその後、社会に出たときにずいぶん役立ったし、コーヒーはいまだにリラックスタイムに有益です。
現在その「たまに」飲みたくなる時にくるお店に来るお店の一つが coffee iPPO 。宮城県登米市の山あいにある素敵なカフェ。カナダ人の友だちを介してこの店のオーナーのiPPO君と会ったのは、彼がまだ中学生の頃でした。もちろん当時ここにまだカフェはありません。iPPO君のご両親を慕ってミュージシャンやハンドクラフトマンなどいろんなアーティストたちが集まる場所でありました。もう30年ぐらい前のことです。今回は少しそんな昔ばなしも。
iPPO君が淹れてくれるコーヒーはとにかくめちゃおいしい。1時間ほどの滞在でしたが、2種類のコーヒーを頂きました。2杯目を頂くときお店の方にお願いして写真を撮ってもらいました。iPPO君は相変わらず若々しいですなぁ。私はずいぶん大人っぽくなりました(笑)
明日から7月。今年は7月に大きな舞台公演がない分、いろいろと楽しい企画が盛りだくさんで、いつもの夏以上に忙しくなるかも。皆さまにとっても楽しい夏になりますように。
明日から劇場入りして今月のSCSミュージカル研究所公演『仄仄(ほのぼの)』の準備に入ります。
このところは忙しいというよりなかなか充実した日々でありました。先月5日にやった公演は、遠い昔のような感じがいたします。便りのないのは良い知らせなどと申しますが、先月ブログ記事を書けなかったのは、良い知らせということにしておきましょう。
このブログを始めた(2009年)ころは、今ほどSNSが発達しておらず、ブログで情報発信がメインでした。今や個人や団体が情報発信できる手段は多岐にわたっています。そのうちブログなどはレガシーになるのかもしれません。が、これはこれで時間の流れが少しゆったりとしている感じ。細々とでも書き続けていこうと思います。
時の流れが速いように、近ごろ時代の流れもますます速く感じてしまいます。ただ、コンピュータやソフトウェアの進化には、助けられることも多々あります。仕事で使用している音楽シーケンサーは、バージョンアップを重ねるごとに使いやすくなり、最近手に入れた音源や機材の進化にも驚かされます。昔は高根の花だったスペックのものが廉価で入手できる時代。同時に勉強することがますます多くなっている気もします(笑)そして、気が付けばもう、今年も半分のところまで来ました。
忙中閑有、紫陽花の色にしばし癒されます。
昨日は、2時46分にSCSミュージカル研究所のお稽古場で、有志の研究生たちと黙とうを捧げました。
一昨日は、宮城県七ヶ浜町にある七ヶ浜国際村ホールでSCS心の復興ミュージカル『忘れたい忘れない』を上演しました。ご来場くださった皆様に心より感謝申し上げます。
(ちょっとネタバレですが)作品中、演出でホリゾント幕を開けお客さまに七ヶ浜の海を見ていただきました。
何度も泣けた、という感想を多くのお客さまに頂戴しました。
涙は、心を癒すお薬です。