2023年5月25日木曜日

秋保にて

先日、G7サミット(主要国首脳会議)の関係閣僚会合の一つとして、G7仙台科学技術大臣会合が開催された秋保(あきう)温泉。

私のオフィスからは、クルマで仙台西道路を通れば25分程度で秋保の湯舟に浸かることが出来ます。ゆえに、よく日帰り温泉の対応している旅館やホテルを利用させてもらっている馴染みの深い温泉地です。

デスクワークが続くと腰や肩を痛めがちですね。温泉に浸かってストレッチするとかなり楽になります。私自身最近は週に2回ほど温泉→デスクワーク→創作活動→稽古場というルーティンになることが多いですが、徐々に温泉がコアになりつつあります(笑)

それにしても、今回秋保にいらした各国科学技術大臣の殆どが女性でした。私の仕事が属する業界でも、昔は男性の独壇場に近かった舞台照明や音響、大道具の分野でどんどん女性が進出しています。とても良いことだと思います。

照明でも音響でも、舞台美術でも、女性ならではの感覚で舞台のクオリティアップに貢献していただいている場面によく直面します。今後もさらに女性の力が必要とされる社会になっていくに違いありません。

そんなことを考えなながら湯舟に浸かり、身体をリラックスさせて…さあ、また仕事再開!

写真は温泉街の中ほどに位置するホテルのロビーからの眺め。



この時期は、山の綺麗な空気や、美しい木々の緑にも癒されますね。

大臣のみなさんも秋保のお湯と緑に癒されたのかしらん。

2023年5月2日火曜日

まっすぐに

大好きなメタセコイアの木の様子を見に行きました。
とにかく高く、大きい。彼らの全身をフレームに収めるのに苦労します。


躊躇なくまっすぐ天に向かって伸びる姿はダイナミック。それでいて今時分の若い葉っぱの繊細さには、ついつい見惚れてしまいます。

夏には、強い太陽の日差しを体いっぱいに受けながら、人には心地よい日陰もつくってくれる優しい巨人。


そして、秋には惜しげもなくすべての葉を落とし、休む間もなく次の季節に備える潔さはあっぱれ。

この営みが人間が登場する遥に前から繰り返されていたのだと思うと、この星の悠久の歴史、なにか宇宙的な拡がりを感じてしまいます。そのスケールで見れば一瞬にも満たないほどの私であっても、傍に立っているだけで生命力というエネルギーを貰える気がします。

今年もまっすぐに伸びるこの木を時々眺めることが出来ることを感謝しています。


また逢いに行きます。

2023年4月16日日曜日

連続サプライズ

 誕生日というものは毎年誰にでも訪れるものでありますが、何度も誕生日を重ねていくうち、子どもの頃のように待ちどおしい日ではなくなってくるような気がしています。

 その証拠に、翌日が自分の誕生日だということをすっかり忘れていた木曜日、七ヶ浜町のお稽古場で稽古終わりの挨拶を終えて帰ろうとしたときに、NaNa5931の子どもたちの中から突然♪Happy birthday to you~という歌声があがって、サプライズ祝福を受けました。



 今年の本当の誕生日は、朝から晩まで普段通りの仕事をして過ぎていきましたが、その翌日、仙台の事務所で音楽の作業を続けていると「じゅんさん、もう子どもたちが帰るのでちょっと下のお稽古場に降りてきてください」とスタッフからの電話。地下の稽古場に降りて入り口のドアを開けると、そこで、またまたサプライズ祝福を受けました。



 ほんとうに「有難い」とはこのことで、祝ってくれたみんなに何度お礼を言っても足りないぐらい嬉しい気持ちになりました。可愛いこの子たちのためにも、一緒に過ごす楽しい時間と面白い作品創りに頑張らければ、と意を強くしました。

 人生の残り時間というものは誰にも分らないものですが、とにかく健康で過ごせるように、そして一日でも多く舞台づくりや音楽づくりの仕事を継続できるように。日々精進していかなければと感じた今週の連続サプライズでした。

 あらためて、みんなほんとうにありがとう!

2023年4月3日月曜日

反実仮想

世の中にたえて桜のなかりせば
春の心はのどけからまし
        (在原業平朝臣)


散歩@東北大学片平キャンパス

2023年3月26日日曜日

クルミ割りカラス

  この時期になると、仙台市内の比較的大きな街路樹の上の方でカラスが枝を集めて巣作りをしているのを見かけることがあります。このあと街路樹たちには柔らかな緑色が宿り新緑の季節を迎えます。季節の変わり目のこの時期の鳥たちをはじめとする様々な生き物たちの活動からは、いのちのパワーのようなものを感じます。神とはすなわち自然と言ったスピノザさんの言葉を連想したりいたします。

 実はカラスも古くから神的な存在としてあがめられてきた歴史があります。来月上演のミュージカル『くるみ割りカラス』は我々スタッフが街で見かけたカラスさんたちの行動からヒントを得てつくられたオリジナルミュージカルです。初演は199年ですが、このたび台本、音楽ともに刷新しての上演。カラスの学校「パシクル学園」で巻き起こる出来事を歌とダンスで面白おかしく、そしてちょっぴり哀しく表現していきます。

ご家族みんなでお楽しみいただけます。皆さまのご来場をお待ちしておりま~す(^^♪





2023年2月8日水曜日

いただく

過日、ワカサギ釣りに出かけてきたという友人の釣果をいただく機会がありました。

釣ったワカサギを友人が干したものということでしたが、炭火でさっとあぶっていただくと、これが何とも言えないおいしさ。
ワカサギ釣りの状況や楽しさなど、彼の話に聞き入りながら、下戸の私も思わずお酒をちびっと行きたくなるような一瞬。上戸の友人たちは言わずもがな。


しかし、小さな一尾といえどもひとつのいのち。
我々人間は、他のいのちをいただかないと生きていけない、そして、こうして生かしていただいているのだなぁ、と、ワカサギちゃんたちを見ながらつくずく思うのでありました。
有難し。いただきます。


2023年1月23日月曜日

マメちゃん

 現在の事務所に移る前、私の旧い事務所には、いわゆる保護ねこが5匹いました。



彼らは「事務所ネコ」として当時のスタッフやお客様みんなに可愛がって貰っていました。そのうちの一匹、マメちゃん(写真)。
思い起こせば2003年5月に某専門学校研修の生徒引率で、名取市閖上(ゆりあげ)地区の海岸を訪れた時に、かすかな鳴き声が私の耳に届き、林の中の段ボールに一匹だけで居たところを見つけて保護した猫。どれぐらい放置されていたのか、脱水症状など酷く、私はすぐ病院に連れて行きました。
抱き上げた時全身真っ黒で掌に乗るほど小さかったので、「黒豆みたいだ」と私が言ったとこからついた名前がマメちゃん。上の写真はその後一週間ほど入院加療し元気になって退院出来た時の一枚。

このマメちゃんが今日未明、天国に旅立ちました。
あと3ヶ月で20歳というところでしたから、もう少し生きて欲しかったのですが、事務所ネコたちのなかでは一番長く生きて、私たちにたくさんの思い出を残してくれました。

ありがとうマメちゃん。

あっちに行ったら、また先輩事務所ネコたちと走り回って遊んでね。
そして、いずれ私たちがそっちに行った時、また会えるといいなぁ🐈‍⬛覚えていてくれたら嬉しいなぁ。




2023年1月3日火曜日

自然体

あっという間の正月休みでした。しかし普段のお正月よりは少しゆっくりと出来たかもしれません。はじめて仙台で年を越しました。
明日から仕事始め。本格的に令和五年をはじめます。

お正月は、ブログやSNSなどで一年の意気込みなどを表明する方がたくさんいらっしゃいます。そこで、私も、と思いつつ、はて?
会社や団体の目標ならばともかく、個人的な目標のようなものがどうも思いつきません。

この休みもギターを弾いたり本を読んだりボーっとしていたりしたのですが、私の場合は個人的な目標など立てず、おそらくそんな「自然体」でいることが一番よいのでしょう。
実は、小学生から剣道を始めて中学、高校と剣道部に所属していた私にとってこの「自然体」という言葉は、軽々に言える言葉ではありません。
私の理解している自然体とは、どこにも力が入っていなくて攻防にもっとも適した状態を指しています。したがって自然体は剣道の基本姿勢と言われていますが、私のような凡人には到底達し得ない極意のようにも感じます。

もう少し柔らかく考えれば、身体にも心にもストレスをかけないことが重要ということなのでしょう。そうすれば、パフォーマンス能力を100%発揮できると。

さて、今年は、というか新年だからと気負うことなく、引き続き一日一日を昨年同様楽しみながら自然体を目指すことといたしましょう。おっと、これも目標と言えば目標になるのでしょうか。

皆さま、本年もどうぞ良い年になりますように。
そして、SCSミュージカル研究所と子どもたちのことも引き続き何卒御贔屓に、どうぞよろしくお願い申し上げます。

(お正月の愛宕神社を望んで)