2021年6月22日火曜日

夏至

昨日は夏至だったのだそうな。この日を境に日照時間が少しづつ短くなるんですね。そして物の影が一番短い日。

昼さがり、銀行に用事があったついでに少し散歩。何気なしに青葉通りで写真を撮った。屋台の開店準備がはじまっていた。

 


私が仙台に来た40年前は通りのあちこちに屋台があったのだけれど、もう仙台にある屋台はこの1軒のみ。屋台営業は事実上新規参入は出来なくなっているから、こうして歩道に伸びる屋台の影もいつかは消えてゆくのであろう…。

 

 

2021年6月19日土曜日

梅雨入り

ラジオから東北地方が本日梅雨入りとのニュースが流れた。
こどもの頃と違って、近ごろ雨はそれほど嫌いじゃない。

しかし一方で、今日のような雨の日はもちろん、風が強かったり、ちょっと寒かったり、まして雪なんか降る日ニャアもう、散歩でたまに出会うノラネコさんたちがどんなふうにそれらをやり過ごしているのか、気になってしょうがなくなる。




T・S・エリオットの『キャッツ - ポッサムおじさんの猫とつき合う法』[The Old Possum's Book of Practical Cats]でも、読み返してみようかななどと思う雨の一日。


2021年6月14日月曜日

いまなお続く挑戦

 昨日G7が終了したとのニュースを見た。今回はその会場が英国「コーンウォール」と聞いていたので会期中は(私の家にTVは無いため)新聞やネットで触れるG7ニュースの「背景」が気になった。

なぜならコーンウォール地方は、数年前にまだ中学生であった娘を連れて「父親二人と娘が4人」という チームでレンタカーを借り旅をした地域である。盟友S教授の「純ちゃん、二人で英国にある小さなお城を借りてみない?」という突拍子もない発言が発端となった、ひと夏の愉快な旅であった。

G7のことは門外漢なのでわからないが写真や動画にうつるコーンウォール地方の背景映像は、あの夏の旅を思い出させた。2014年以来2年ごとに英国を訪れていた定期的な英国への旅は新型コロナウイエルスの影響で中断している。ワクチンが世界に行き渡るまで、もうあんな気楽な旅はできないであろう。

さて、今回のパンデミックにより、現代社会における政治面、経済面での脆弱性が世界中で露呈したことは言うまでもない。では、地域における芸術活動にどんな影響があったかと問われれば、経済活動も芸術活動も表裏一体の部分があるから、もちろん影響は大きい。しかし、ネガティブな面ばかりでもないのである。

そのひとつに(私も音楽家の端くれとの認めていただけるなら)長年音楽を一緒につくってきた先輩たちと音楽家同士としての「問答」をする時間が増えたということがある。例えば昨年春にはある先輩音楽家と「今我々にできること」という問答を、2か月近くにわたりZoomやGoogle Driveなどを利用して非接触状態で行った。二人の会話はとどまることなく続き、内容はあまりに巨大なプロジェクトとなったために一旦塩漬けにしてあるが(笑)、昨年二人で絞り出したアイディアたちは、いずれ日の目を見ることがあるのではという密かな期待感が続いている。塩漬けがおいしく頂ける時期を待とう。

また、年明けからは、七ヶ浜町の皆さんと「感染防止策を講じた舞台作品制作」という実験的な試みも進めることができた。多くの皆さまのご協力を得ながら進めてきた半年にわたるそのプロジェクトは、今月いよいよ最終段階に入った。

先週はそのポストプロダクションの一環である「声」を収録する作業を行ったが、個人的には、昨年春に一見非生産的とも思われる問答を繰り返した経験が無駄ではなかったことを実感する時間となった。

 


七ヶ浜町は大好きな町だ。しかしご承知のように10年前の東日本大震災では町の三分の一にあたる面積が津波被害を受けた場所。そしてその復興に際し地元のミュージカルグループが一定の役割を果たしてきたことは、このブログでも何度か触れてきているとおりである。ところがあれから10年経たずに今度はコロナ。 

今回町の皆さんと取り組んだプロジェクト完了後の正式な発表は、来月7月中に町から出されると聞いている。その折には改めて皆様にもご紹介したい。

ともかく、太平洋に面した海辺の町にあるホールの災害復興期における芸術活動への挑戦は今なお続いているのである。


2021年6月10日木曜日

ほんとは31年だけど、30年を記念して

 伊達政宗公は米沢で生まれた。そして、政宗公の幼名からタイトルを頂いたミュージカル『梵天丸』という作品は、生誕400年の年に米沢で初演された。

政宗公は奥州の覇者となり「独眼竜」と呼ばれたが、「独眼」の所以となったのは幼いころに罹患した疱瘡、即ち天然痘による失明である。さらに言うと、それはウイルスによる感染症が原因である。歴史を紐解けば、我々人類はこうしたウイルスとの闘い、パンデミックを乗り越えて生き残ってきたという見方もできるであろう。

それにしても『梵天丸』を制作・初演したころには、ウイルスによるパンデミックで我々が生きる現代社会が脅かされることなど夢見だにしなかった。今や「独眼竜」という響きはコロナ禍を跳ね返すパワーを秘めているようにすら感じる。

思えばこの10年で、我々は大震災とパンデミックという2つの大きな災害を経験している。実のところ東日本大震災のちょうど400年前には、宮城県で同じような規模の地震と津波に襲われたという記録が残っている。しかしその2年後の1613年には政宗公が巨大帆船を建造しローマへ慶長遣欧使節団を派遣した。そこには大災害を戦略家として乗り越える知恵と力が秘められているようにも感じる。

翻って、我々がSCSミュージカル研究所創立30周年を記念して計画していたミュージカル『梵天丸』。パンデミックで1年の延期を余儀なくされたが、粛々と延期公演の実現へむけて準備を進めている。時代が提示する不思議な符号と、政宗公のパワー、知恵を感じながら。

ほんとは31年だけど、30周年記念公演のチラシが出来た。

 



 



2021年6月9日水曜日

甘い記憶

今もまだあるのでしょうか?「飛び出す絵本」。子どもの頃に読んだその飛び出す絵本シリーズ(しかけ絵本って言ってたかな?)の『ヘンゼルとグレーテル』。おいしそうなお菓子の家が飛び出す前のページからドキドキして、お菓子の家はどこかに本当にあるかもしれないと思っていた頃の自分を思い出しました。

さて、週の初めに事務所へいただいたケーキ。差し入れしてくれたのは教え子の男子ですが、そんな「甘い記憶」(笑)がよみがえります。




ちなみに私が頂いたのはこちら。


ごちそうさまでした(^^♪


2021年6月7日月曜日

現象のひとつ

空を見上げることが好きである。

夜空には宇宙を、青空には地球を感じる。


先週はちょっとした用事のついでに、学生時代の散歩道へ行ってみた。

風景はまったく変わっていたが、青空は昔と変わっていないように見えた。



そうすると、なんだか自分は地球に現れては消える「現象」の一つのような気がして、すべてのことがたいしたことじゃないようにも思えてきた。


2021年6月4日金曜日

白いお皿

 近頃はスマホでも本が読めるので、目が疲れない程度にページを眺める。

少し時間があると次の舞台やコンサートに向けての勉強をする。サイトウミノル氏とのユニットで立ち上げた「Musical Picture Book」というライブ形式は、第2弾をこの秋に準備しているところである。

その関係で『注文の多い料理店』をスマホで読み返していると「真っ白なお皿」という単語が目にとまった。「あとはあなたがたと菜っ葉をうまくとりあはせてまっ白なお皿にのせる丈けです。はやくいらっしゃい。」というくだりである。今まで何度も何度も読み返してきて殆ど気とまらなかった箇所だが、この日はなぜか自分が30代のはじめにつくった曲に『コクーン』というのがあって、その中の歌詞に「白いお皿の上で俺の心がころがる」という部分があったことを瞬時に連想したのであった。

どちらもイリュージョンの中での表現ということで括ることもできるだろうが、西洋を連想させるものに「白い皿」があるのかもしれない。

なぜなら、自分の無意識のなかに白い皿=西洋というイメージがあったたとすれば、70年代から80年代にかけて西洋音楽にどっぷりつかっていたことを自嘲した表現だったかもしれないと感じたからである。…「白いお皿」をめぐって、30年近くの時を経てからいろんな思いが連鎖し始めた。

風呂上がりの妄想は続く。