2024年10月4日金曜日

2024年秋

 一昨日、私のオフィスの窓から撮った写真です。


天気予報によると来週の仙台は曇りや雨のマーク。この辺りの空はすっかり狭くなりましたが、ひとときでも秋晴れ風な空を見上げることが出来てラッキーでした。

2024年秋。今年はどうしたことか、日本の西の方ではまだ最高気温が30℃超えの予報も出ています。

能登の皆さんの事も気になります。先週のSCS公演会場では、年明けの地震被害に関する義援金募集活動に続いて、この秋の大雨洪水被害に関する義援金を募りました。



1年のうちに同じ地域へ2度の災害義援金募集するのは私どもとしても初めてです。何とも心が痛みます。次回の公演会場でも募金箱を設置予定です。

皆さまから頂戴した義援金は全て年末に石川県の受付窓口口座へ送金する予定です。

2024年9月2日月曜日

県民会館にて

先月はミュージカル『アニー』仙台公演を観劇しました。ダフィ役でSCSミュージカル研究所出身の朝日美琴さんがご出演ということもあり研究所の皆と応援。美琴さんはもとより各分野において私共SCS出身者の活躍は頼もしく、嬉しいものです。

来月は、劇団四季ミュージカル『ジーザス・クライスト=スーパースター』を観るために東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)を再び訪れる予定です。劇団四季には現役で5名ほどSCS出身の俳優が在籍し様々な作品で活躍しています。SCS芸術監督の梶賀千鶴子さんの作品の上演されているということもあり、たいへん縁の深い劇団です。

さて、宮城県民会館は、四季をを通じて仙台の様々な野外イベントの会場ととなる美しい定禅寺通りに位置しています。1964年の開館だというから、今年で還暦の建物です。そのステージには、私も何度か立たせて頂いたということもあって、個人的にも愛着のある会館。そのたたずまいが定禅寺通りのケヤキ並木と実にマッチしているように思うのは、単に見慣れてしまったせいだけとは思えません。文化は身体に内在されていくものと常々思っておりますが、劇場とその面する通りや周囲の雰囲気は人々の記憶としてこの60年で深く刻まれてきている気がいたします。

愛着のあるこの劇場も移転が決まっています。新しい宮城県民会館は、2028年度完成を目指して仙台市青葉区から宮城野区へと移り来年度に着工されると聞いています。計画は県のホームページなどで見られるようですが、新しいホールが人々にこんどはどんな記憶とにぎわいを生み出していってくれるのか、今から楽しみです。






2024年8月23日金曜日

スピーカーの上

 長く子どもたちと接していると、たまに何気ない贈り物をもらうことがあります。

小さなものでも、当時の子どもたちにとって大事なものだったのだろうと思うと、決してぞんざいに扱うわけにはいきません。かといっても置き場所をまちがえると無くしてしまいそうでもあります。

ひとまず、彼ら小さな贈り物たちの居場所は音楽作業机の愛用スピーカーの上、と定めてから、彼らは意外といごこちよさそうです。

本来はスピーカーの上にはいろんなものを置かない方がよいのですが、ここではあまりシビアな作業をしませんから、まあ良いかと。

彼らはばらばらに居るより楽しいのかもしてません。ふと、発想がスタックしたときなど目線をそこに移すとほんのり癒された気分になります。

僕が席を外している間、彼らはひそかにおしゃべりしていたりして(笑)





2024年6月30日日曜日

コーヒー

  缶コーヒーはほとんど飲まないけれど、たまにちゃんとしたコーヒーが飲みたくなる時があります。学生時代は4年ほど仙台の本町にあった西班牙館(スペイン館)という喫茶店でアルバイトをしていました。そのお店、今はもうありませんが、そこで学んだことの一つが「接客」と、もうひとつは「コーヒーの味」。アルバイト代はほとんどをバンドや音楽関係のことに使ってしまっていたっけ。接客はその後、社会に出たときにずいぶん役立ったし、コーヒーはいまだにリラックスタイムに有益です。

 現在その「たまに」飲みたくなる時にくるお店に来るお店の一つが coffee iPPO 。宮城県登米市の山あいにある素敵なカフェ。カナダ人の友だちを介してこの店のオーナーのiPPO君と会ったのは、彼がまだ中学生の頃でした。もちろん当時ここにまだカフェはありません。iPPO君のご両親を慕ってミュージシャンやハンドクラフトマンなどいろんなアーティストたちが集まる場所でありました。もう30年ぐらい前のことです。今回は少しそんな昔ばなしも。

 iPPO君が淹れてくれるコーヒーはとにかくめちゃおいしい。1時間ほどの滞在でしたが、2種類のコーヒーを頂きました。2杯目を頂くときお店の方にお願いして写真を撮ってもらいました。iPPO君は相変わらず若々しいですなぁ。私はずいぶん大人っぽくなりました(笑)

 明日から7月。今年は7月に大きな舞台公演がない分、いろいろと楽しい企画が盛りだくさんで、いつもの夏以上に忙しくなるかも。皆さまにとっても楽しい夏になりますように。



2024年6月13日木曜日

紫陽花

明日から劇場入りして今月のSCSミュージカル研究所公演『仄仄(ほのぼの)』の準備に入ります。
このところは忙しいというよりなかなか充実した日々でありました。先月5日にやった公演は、遠い昔のような感じがいたします。便りのないのは良い知らせなどと申しますが、先月ブログ記事を書けなかったのは、良い知らせということにしておきましょう。

このブログを始めた(2009年)ころは、今ほどSNSが発達しておらず、ブログで情報発信がメインでした。今や個人や団体が情報発信できる手段は多岐にわたっています。そのうちブログなどはレガシーになるのかもしれません。が、これはこれで時間の流れが少しゆったりとしている感じ。細々とでも書き続けていこうと思います。

時の流れが速いように、近ごろ時代の流れもますます速く感じてしまいます。ただ、コンピュータやソフトウェアの進化には、助けられることも多々あります。仕事で使用している音楽シーケンサーは、バージョンアップを重ねるごとに使いやすくなり、最近手に入れた音源や機材の進化にも驚かされます。昔は高根の花だったスペックのものが廉価で入手できる時代。同時に勉強することがますます多くなっている気もします(笑)そして、気が付けばもう、今年も半分のところまで来ました。

忙中閑有、紫陽花の色にしばし癒されます。



2024年4月19日金曜日

たんぽぽ

散歩で出会った「たんぽぽ」たち。
四月生まれのせいか、この時期に咲くありふれた花がなんだか愛おしく感じる。

たんぽぽは、花が咲き終わると花茎がたおれるが、実を結び、もう一度立ち上がって、白い綿毛をつけて風に乗る!

その生命力のすごさに、毎年はげまされる。


2024年3月12日火曜日

昨日は、2時46分にSCSミュージカル研究所のお稽古場で、有志の研究生たちと黙とうを捧げました。

一昨日は、宮城県七ヶ浜町にある七ヶ浜国際村ホールでSCS心の復興ミュージカル『忘れたい忘れない』を上演しました。ご来場くださった皆様に心より感謝申し上げます。

(ちょっとネタバレですが)作品中、演出でホリゾント幕を開けお客さまに七ヶ浜の海を見ていただきました。

何度も泣けた、という感想を多くのお客さまに頂戴しました。



涙は、心を癒すお薬です。


2024年2月26日月曜日

職湯接近

事務所から車で25分程度走ると、秋保(あきう)温泉に到着する。

というわけで、定休日の無い私は時々ちらっと事務所を抜けて秋保温泉に。職住接近ならぬ「職湯接近」である。仕事場から近いところに温泉地があるという大変ありがたい環境ながら、たまには違う泉質、もっと濃い感じのお湯が恋しくなる。

宮城県には鳴子温泉という多種多様な泉質の楽しめる場所があるが、仕事場から行くには往復で一日がかりになってしまう。

そこで、たまにお邪魔するのが三本木の田んぼの真ん中にある日帰り温泉施設、豆坂温泉三峰荘さん。
源泉かけ流しの熱めのお湯がたまりません。
身体の芯からあったまるのを実感できます。次の仕事への活力が湧いてきます。

写真は三峰荘さんでいただいた中華ざる。


2024年1月31日水曜日

明るい光

 数年前から発信の場を徐々にFacebookに移したことでブログの更新ペースがダウンしている。SNSはそれぞれに特徴があり使い方も工夫が必要である。総じてSNSでだらだらと文章を書くのはその特性から馴染まない。短い言葉での発信が好まれる。そういう意味でブログは個人によるSNSとは角度の違う媒体になりうるだろう。
 しかし、そうした短い言葉での発信は、時代が変化したのではなく、短い文には力があるからという風にも解釈できるのではなかろうか。例えば、1963年のキング牧師による有名な演説での冒頭、"I have a dream."という言葉のポテンシャルはすごい。

 さて、私のブログの更新がスローダウンしているからといって、生活もそうかと言えばそうでもない。相変わらずである。目の前の仕事に追われることもあるが、週に1~2回の温泉(笑)のほか、月に1~2本は、プロアマを問わず生の舞台を観るように心がけている。

 あっという間に1月も最終日。因みに今月観た舞台で印象に残ったのは、劇団 短距離男道ミサイルによる「みちのく超人伝説Ⅱ  奥州藤原篇『黄金黎明伝TSUNEKIYO X  The Golden Dawn』-Episode 0- 千年後のあなたへ」(1月19日の初日を観た。@パトナシアター)という作品。何より感動したのは、彼らのエネルギー、パッション。見習いたいところもたくさんあった。そして、コミカルな演技。東北人の私が言いたいこと、台詞の随所にあり。スカッとする。一見ばかばかしいように見える表現にも、深みを感じる。我々も10数年前に平泉ミュージカルで藤原氏四代のことは取り上げたけれど、この作品はそのちょっと前の歴史に光を当てている。表現方法は違えど、こうした若手の活躍は大いに嬉しく、気持ちも華やいだ。

 舞台写真は自由に撮ってよい、とのことだったのでスマホで1枚だけ撮った。初めて見る作品、果たしてシャッターチャンスとしてはどうだったのかわからない。今時は先のSNSの発達により、観客も広報宣伝の要員になりうる。良い作品は喜んで宣伝要員になろうと思う。

 それから、スタッフに一時期私が専門学校で講師をしていた時の教え子2人の名前があった。彼らが音響や舞台美術に関わりながら地元に根を張りしっかり。こうした作品を支えていることに、さらに明るい光を感じた。応援していきたい。若い世代の活躍、これから益々楽しみである。




2024年1月7日日曜日

元旦の揺れは、帰省していた米沢市でも震度4を観測するほどであった。
1週間が経った。日を追うごとに判明してくる令和6年能登半島地震の被害の大きさ。
ニュース画像を観るたびに心が締め付けられる思いだ。

被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。

13年前の2011年に私たちが3月11日を境に被災者と呼ばれ、住む場所は被災地と呼ばれたことを思い出す。人生にはある日突然、想像もつかなかったことが何度か訪れる。



そして、被災した直後は、皆の安否確認や食料探しをしながら、何度も空を見上げていたことを思い出した。