2019年8月25日日曜日

記憶の断章

目の前を電車が行き過ぎるときに、ふと時空が歪むような感覚を覚える時があります。



この踏切の防雪林の向こうにはかつて通った中学校があり、さらに時間を遡ると、幼い記憶ながら「蒸気機関車」を観に来たことがあるのも確かこの辺り。今では新幹線も通る奥羽本線。
その時一緒に誰と居たのか、祖父だったのか、伯父だったか、父親だったか。どうも思い出せないのですが、今年は伯父が亡くなって、もう私の周りには祖父はもとより父方にも母方にも「おじ」は居なくなってしまいました。それだけ私も年を重ねたということなのですが、親戚が集まったりして一族がにぎわう期間などというのはほんとうに短いものです。

蒸気機関車のうっすらとした記憶から今まで、何だかあっという間の気がします。
そして、これまたあっと言う間に目の前の電車が行き過ぎて行きました。

そして、まばたきをした刹那、電車が去ったその向こうには、
私が子どもの頃に見た土煙の立ちそうな道と
その脇にあった立派な松の木の景色が広がっていました。

それは、確かに見たような気がいたしました。

2019年8月24日土曜日

『KECHO』チラシできました♪

次回のSCSミュージカル研究所公演は、第一部が舞踊劇『KECHO』、第二部がダンスショー『DANCE DAISUKI』という構成でお送りいたします。
ワタクシも第一部にてちょっとだけ出演することに(^^♪
ほんのちょっとだけですが(笑)







2019年8月17日土曜日

帰国した翌日の夜は満月だったようです。
木曜日の晩に七ヶ浜で出会った月は、台風が近づいていたせいでしょうか、
国際村アンフィシアターを囲む水面は強めの風に揺れ、
月あかりを散らすように幻想的な雰囲気を醸し出していました。


そういえば、イギリス滞在中も月をよく見ました。
写真は、今月のはじめ、テムズ川の上に現れたマサムネさまの兜にあるような三日月。

 

そして、少し粗い写真ですが、帰国する2日前に散歩した日没後のハイドパークで、ふと振り返った時、
低い雲に見え隠れするように昇っていたお月さま。
イギリスで見る雲は、なぜか日本で見るときよりもいつも低いところにあるように感じます。


地球上のいたるところで、同じこの月を見ているひとがいるのだなぁ、
などと思うと、宇宙に浮かぶ地球と月の姿を連想してしまいます。
そして、なんだかちっぽけだけれども、
宇宙人としての自分を感じてしまいます。

2019年8月15日木曜日

帰国しました

昨夜(14日)無事に14日間にわたる英国の旅から帰国しました。
羽田に降りて、外に出たとたんに高温多湿の空気に触れて、帰国を実感しました。
いや~ほんとに暑い。しかし馴染みの暑さ。


まだ時差ボケです。今回のロンドン滞在については、以降折に触れてこのブログで書いていこうと思います。

2019年8月13日火曜日

演劇の街

ロンドンの街なかを地下鉄で移動する日々が続いています。
おかげで、毎日1万5千歩程度歩きます。
フィッシュ&チップスでダブつき気味の身体にはちょうど良いかもしれません。

それにしても、移動のたびに気になるのは、演劇やミュージカルのポスターの多さ。




なんと、改札口まで!


演劇の街、ロンドンならではの光景ですね。


2019年8月6日火曜日

グローブ座

ロンドンに来ると必ず訪れる場所があります。
「シェイクスピア・グローブ座」


若いころ、大学で英文学科に属しながらもハードルが高いと思っていたシェイクスピア。しかし、ミュージカルで仙台藩士・支倉常長(はせくらつねなが)を演じてからは、少し興味がわいてきたのでありました。なぜなら、ミュージカルで描いた支倉常長やその主君、伊達政宗はシェイクスピアと同じ時代に生きた人。そして、ヨーロッパの国々と手を組む野望を持った人たちだったからです。同じ時代に生きた劇作家、役者としてにわかに親近感を持ったというわけです。

シェイクスピアが亡くなって400年以上経っても、彼の名は世界にとどろき、かつて彼が活躍していた時代の劇場を復元したこの劇場は、写真のように多くの人々が訪れる人気のスポットとなっています。
テムズ川のそばをゆっくりと歩きながら、近代的な建築物に交じって、この木造建築に出会うとなぜか、ほっとします。

そして、日本にも300年ぐらいの耐久性を持ち、5世代ぐらいまで語り継がれそうな、あったか味のある劇場があるといいのになぁ、そういう気概のある都市が現れないものだろうかなどと思いながら、またぶらぶらと歩き始めるのでありました。