2026年3月3日火曜日

仙台ヘンジで連想

 あっという間という言葉は何だか大事なものを見落としてきたような気がして使いたくないのであるが、あっという間に(笑)弥生。さらに、3月3日のひな祭りも過ぎようとしている。本来であれば、今宵はは皆既月食を楽しみながらの桃の節句とテ…と、思いきやあいにくのみぞれ交じりの雨の夜。お月様は雲の上である。

さて、写真は昨日。南町通りの夕暮れ。左手のに私のオフィスがあるビル、通りの奥は仙台高等裁判所である。

ふと仙台ヘンジということばを思い出した。仙台市天文台のホームページによると

 2月15日 - 21日頃の16時40分頃

10月19日 - 26日頃の16時20分頃

年に2回、ビルとビルの間に沈む夕日(仙台ヘンジ)を見ることが出来るらしい。

この写真の撮影時刻は仙台ヘンジの時刻にだいたい合っているのだが、日付がちょっと遅い。仙台ヘンジのタイミングではなかったようだ。

もっとも仙台ヘンジを見るには裁判所の反対側の突き当り、すなわち仙台駅のペデストリアンデッキあたりから眺めるのがよいのであろう。いつかしっかりと見てみたいものだ。


それにしても、人は何故夕暮れに魅かれたりするのであろうか。

むかし平泉ミュージカルをプロデュースした時、タイトルを「夕焼けの向こうに」とした。そのころは毎週のように仙台市から一関市の稽古場に通っていたのだが、東北自動車道を北上しながら左手に見える夕焼けは格別であった。

もちろんタイトルはそこにもヒントがあったのだが、奥州藤原氏三代のミュージカルであしたから、当然、初代の清衡公が建立した中尊寺も関係する作品。無意識のうちに「西方浄土(さいほうじょうど)」という言葉とも重なっていたのかもしれない。因みに清衡公が中尊寺大伽藍一区を落慶したのは、今からちょうど900年前、天治三年(1126)3月24日である。

その際に清衡公が書いた「中尊寺建立供養願文(ちゅうそんじこんりゅうくようがんもん)」は、平和国家をつくる宣誓書のようなもの。900年前の東北の王の祈りが込めて書いたその文は、戦禍の絶えない現代に生きる我々に多くの示唆を与えているように感じる。