2017年8月29日火曜日

何でもない日に

SCSミュージカル研究所が「キッズクラス」を立ち上げたのは創立20周年を記念した2010年のことでした。
事務所と稽古場を仙台市内の土樋(つちとい)地区から一番町へ移転したのがきっかけです。
しかし、翌年、東日本大震災が発生し、地震の翌日に予定していた第1回目の「キッズクラス発表会」は中止せざるを得なくなりました。つらいニュースが続きました。
発災からしばらくは、研究所にとっても個人的にも苦難の時間が続きましたが、いつも私たちを勇気づけてくれたのは、子どもたちの笑顔でした。

自分たちのライフラインが確保できると、私達SCSミュージカル研究所スタッフは、自分たちが今できることを真剣に考えはじめ、少しづつ実行に移していきました。
その時に私たちの行動の軸となったのは、「『子供たちの笑顔』のためなら、何でもやっていこう」ということでした。
幸い自治体やNPOの方々、生命保険会社さん、一関や米沢のミュージカルグループ、そして被災地であった七ヶ浜の皆さんとも連携することが出来て、悲惨な状況の中でも、様々な方々の笑顔に触れつつあたたかな気持ちで生きられたことを思い出します。

今日は(朝のJアラートにはびっくりしましたが)11日でもなく、特に震災の記念日というわけでもなく、何でもない日です。
何でもない日にこそ、私達が体験した大きな災害経験を振り返り、助けて頂いた皆様への感謝をもって、来し方行く末を想うのも大切ではないかと感じています。

写真は一昨日のSCSキッズクラスにて。



0 件のコメント: