2021年12月17日金曜日

舞台作品づくりとレジリエンス

私たちSCSミュージカル研究所が20年以上にわたりミュージカルづくりのお手伝いをしている七ヶ浜町にある七ヶ浜国際村で、今年の1月から7月にかけての半年間、ホールを使って短編ミュージカル5作品の収録が行われました。

題して『七ヶ浜ストーリーズ』(作・演出・振付:梶賀千鶴子、音楽監督:榊原光裕、出演:NaNa5931)。

コロナ禍で舞台芸術の上演はほとんどできない状況が続く中で、町の劇場をどんな風に活性化せることができるのか、東日本大震災での津波被害を乗り越えてきた七ヶ浜国際村で、事業協会の皆さまが新たな挑戦を始めました。

「災害に強い劇場コンテンツ制作」「多言語化 」がキーワード。SCSミュージカル研究所の理念「ミュージカルを通じて子どもたちが活躍できる場を持続的に創出する」ことにも通じていることから、私は喜んでプロデュースをお受けしました。

作品のなかで舞台に大道具などをほとんど用いていないのは、劇場でない場所(避難所や公民館など)でも上演できるように、そして1作品あたり20分程度の長さの短編ミュージカルは、学校の授業の中などでも鑑賞や研究に活用していただきやすいようにという意図があります。 

七ヶ浜の国際交流員の方々により全編英語に翻訳されて、YouTubeの多言語化機能で、世界各国の言葉で字幕をご覧いただけます。七ヶ浜で生まれた作品がフランス語やドイツ語、イタリア語などでお楽しみいただけると思うとワクワクいたします。

近頃、また地震が多くなっている気がします。揺れる度に東日本大震災で被災した経験が否が応でも思い出されます。まさに、そんな今、津波被害やコロナ禍、予測のつかない自分たちの力ではどうにもならないような災害にあっても、しなやかに立ち上がっていく力(レジリエンス)が求められていると感じています。

連日のニュースでは世界のあちこちでの感染者再拡大という情報が流れ、そして足元の地面が揺れるたびに、子どもたちも私たちも気持ちや生活が脅かされます。しかし、私たちに出来る範囲で大人たちがレジリエンスを見せていくことで、子どもたちが未来への希望や喜びを持つことにつながってくれることを願っています。

『七ヶ浜ストーリーズ』は無料公開中です。七ヶ浜町のホームページからご覧いただけます。 


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