事務所近くを散歩していたら、七十七銀行芭蕉の辻支店があったビルがすっかり無くなって見通しの良い見慣れぬ景色に出会った。日銀仙台支店前で、立ち止まり、1枚撮影した。
写真の信号をずっと奥に進むと大橋、青葉山に通じる道。左右の道は今は国分町通りと呼ばれているが、昔の奥州街道である。
「400年前のこの辺りは、仙台で最も賑わったところなんだろうなぁ」と少しタイムとトラベル気分を味わった。見慣れたビルが無くなった違和感からだろうか。この写真で言えば、電柱を取っ払って、土埃の十字路、馬や大八車、ふろしき包みを抱えた着物姿の人など…と、一瞬のうちに勝手に脳内変換して、軽い目眩と共に楽しい一瞬を見た。
私の古い自作曲に Spiral Time というのがあってその歌詞の中で「僕は軽い目眩を感じ 信号待ちで立ち竦む」というフレーズがある。群衆の中の孤独なんて言葉を学校で習ったけれど、何故かまちなかでふと時空を超えそうな妄想に駆られる。歌にしたのは20代であったが、今日の軽い目眩は何だろう。
ひょっとして加齢きよるもの?と自嘲した。
0 件のコメント:
コメントを投稿