新型コロナウイルスに関しての緊急事態宣言が延長された。現下の状況は私たちの活動にも、大きな影響をもたらしているが、どんな形であれミュージカルの舞台作品創りは止めないでいこうと思う。
ミュージカルの舞台は、大きく「音楽」「ダンス」「芝居」の各要素から成り立っている。そしてそれぞれに文芸的な要素と映像的な要素もはらんでいる。これまで30年続けてきた活動のなかで、それぞれの要素を精査してみると、パンデミックな状況下でも、やれること、やるべきことは無限にあるのだ。
冒頭の一行に書いたように、コロナは人々に「耐える」ことを強要し続けているが、今、耐えながらも生み出すことを求められていると言い換えることもできるのではないだろうか。一方で、耐えていることを感じさせない「自然体」も必要であると思う。すなわち「がんばって」はいけない。「柔よく剛を制す」のである。コロナは形を変えながら襲ってくる柔の敵であるから、我々は更なる柔で臨むべきなのである。
そうした思いの中、20年のお付き合いがある七ヶ浜国際村様との協業による劇場を使っての新しい企画がスタートした。
先日の日曜日。最初の撮影を終え、ばらし(後片付け)のために舞台奥のホリゾント幕が開かれると、そこには、七ヶ浜の美しい海と暮れなずむ空があった。
地球上の人間たちはどうあれ、少しく未練を残しているようにも見えるオレンジ色を残し、対岸から必ず陽はまた昇るのである。
そうした美しい自然の色を見ていると、今日生きていることが有難く、明日への活力が湧いてくるのである。
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