2016年1月18日月曜日

雪の日

仙台では、大雪警報が出たと思うと大雨警報とか。
そしてまた大雪警報、という、
いわば荒れた天気の一日。


雪が降るという前提の無い街に雪が降ると、除雪や雪かきが行き届かなくて、歩くのさえ大変な思いをする。お昼まえ、外では再び雪の降り方が厳しくなってきたころ、事務所のドアがノックされた。現れたのは、びしょ濡れの制服姿。宅急便のお兄さん。
おお、私が待ちわびていた本の思しき包みを大事そうに抱えてきてくれている。
入口にいたスタッフが、受け取りサインをしてくれている間、
私が、
「こんな天気の悪い時に、どうもありがとう、大変だね。」
と言うと彼は、
「いえいえ。でもね、台車がね、もう、押しても動かなくて、ひっぱってる感じですよ~」
と白い歯を見せて笑って応えた。

時々、オフィスに現れる彼とは、いつもなんとなく言葉を交わす。
彼が子ぼんのうであることは、時々交わす何気ない会話から知った。先月のクリスマスの頃には「家に帰って早く子供の顔が見たいから、仕事きっちり終わらせなきゃ!」なんて言ってたっけな…。

「それじゃ、どうも!ありがとうございました!」
と、
元気に我がオフィスを後にする青年の背中に、曇天で雪降りの外とは対照的な、何か明るい兆しのようなものを感じた。
良いエネルギーは、周囲に良い影響を与える。

どんなに大変な条件でも、仕事は明るく元気にやったほうが良いと、
彼の背中が教えてくれた気がした雪の日。

0 件のコメント: