2016年2月15日月曜日

東北シェイクスピア脚本集

シェイクスピアの作品を東北弁に翻訳して、20年以上にわたり上演し続けている「シェイクスピア・カンパニー」の脚本集が、先週出版された。

実は、劇団名を The Shakespeare Company とシンプルに名乗れるのは、世界広しといえどもこの団体のみ。
というのも、主宰の下館和巳(しもだて・かずみ)さんが、英国にあるRoyal Shakespeare Company から、名称の使用許可を直接得ているから。下館さんは、2002年の秋にロンドンのグローブ座でアジア人としては初めてシェイクスピア作品の演出も手掛けている。
そんな品格の高いネーミングの団体が、品格の高い東北弁で、シェイクスピア劇を上演する。セリフは東北の人々の胸にすぅ~っと入ってくる。

本の帯は、女優の鈴木京香さんが書いてくださっている。


これは、脚本集の第1巻だそうで、残りの巻はこのあと随時発売されるとのこと。
因みに全5巻には下記のタイトルがつけられている。

第1巻 新ロミオとジュリエット/松島湾の夏の夜の夢
第2巻 新リア王/奥州幕末の破無礼(はむれ)
第3巻 恐山の播部蘇(まくべす)/縄文のから騒ぎ
第4巻 温泉旅館のお気に召すまま/仙台藩の十二夜
第5巻 新ベニスの商人/アトゥイ オセロ

遠方で上演されたもの以外、シェイクスピアカンパニーの作品は、ほとんど観ているということもあるが、その脚本は拝見したことはなかった。続巻もいまから激しく楽しみである。


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