2020年11月23日月曜日

愛情いっぱい最高のネタ

東日本大震災の翌年からずっと、津波被災地七ヶ浜町のミュージカルグループNaNa5931(ななごーきゅーさんいち)に頂いているご支援。
東京・世田谷にあるお寿司屋さんによる毎年七ヶ浜ミュージカルの舞台公演に合わせたお寿司の出前です。単なる出前ではありません。お寿司屋さんがそのまま「出張」してくださるのです。ネタは東京で仕入れた極上のものばかり。子ども達に最高の江戸前寿司を味わってもらおうと、すべてを自費でまかなってのご支援です。



「寿司屋の宮城野」の親方、稲村さんは、高倉健さんのように口数は少ないけれど一本筋の通った、そして日本一あったかい心を持った親方です。

このご支援の発端は、2011年の東日本大震災の直後に創られた、メイド・イン・七ヶ浜のミュージカル『ゴーへ(Go Ahead)』が、日本生命様やNPO法人のレスキュー・ストックヤード様はじめ多くの企業、団体のご支援を得て、東京の日生劇場にて上演が叶ったときに、稲村親方率いる「にぎり隊」の皆さんが終演後に出演者・スタッフ全員に、 お寿司をふるまっていただいたことにさかのぼります。

今年はコロナ禍でNaNa5931の本公演はできませんでした。ある意味肩を落としていたメンバーに「今年もお寿司を握りに行きますよ」と連絡をくださった親方のお申し出に、皆大喜び!昨日ついに実現したのでした。

例年のように、みんな集まっていただくのではなく、今年は一人一人が持ち帰って食べてもらえるよう折詰にしていただきました。

好きなネタを注文して折詰を頂くのも、小さなグループに分けて、時間差をつくりで密にならないように。




NaNa5931とそれを擁する七ヶ浜国際村職員の皆さんは、親方ご一行に特別のパフォーマンスを準備して、御礼の気持ちを表しました。もちろん、全員マウスシールドつけて、最大限の換気を行いながら。





最後に、我らが誇る舞台衣装製作最強チーム「七ヶ浜おはりこーず」の皆さんから、お寿司キャラの特製マスクが、握り隊の皆さまに贈られました。こちらもお母さんたちの愛情いっぱい最高のネタがデザインされています。





時を経ても私たちのことを、震災で大きなダメージを受けたことを忘れずにいて下さりご支援いただいていること、そのご厚情に対して感謝の気持ちをつたえること、そんな双方のやりとりを見つめていたら、いろんなことが思い出されて、ありがたくて、目頭が熱くなる私がいたのでありました。

寿司屋の宮城野の皆さん、今年も本当にありがとうございました!


0 件のコメント: