近頃はスマホでも本が読めるので、目が疲れない程度にページを眺める。
少し時間があると次の舞台やコンサートに向けての勉強をする。サイトウミノル氏とのユニットで立ち上げた「Musical Picture Book」というライブ形式は、第2弾をこの秋に準備しているところである。
その関係で『注文の多い料理店』をスマホで読み返していると「真っ白なお皿」という単語が目にとまった。「あとはあなたがたと菜っ葉をうまくとりあはせてまっ白なお皿にのせる丈けです。はやくいらっしゃい。」というくだりである。今まで何度も何度も読み返してきて殆ど気とまらなかった箇所だが、この日はなぜか自分が30代のはじめにつくった曲に『コクーン』というのがあって、その中の歌詞に「白いお皿の上で俺の心がころがる」という部分があったことを瞬時に連想したのであった。
どちらもイリュージョンの中での表現ということで括ることもできるだろうが、西洋を連想させるものに「白い皿」があるのかもしれない。
なぜなら、自分の無意識のなかに白い皿=西洋というイメージがあったたとすれば、70年代から80年代にかけて西洋音楽にどっぷりつかっていたことを自嘲した表現だったかもしれないと感じたからである。…「白いお皿」をめぐって、30年近くの時を経てからいろんな思いが連鎖し始めた。
風呂上がりの妄想は続く。
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