なんでヒロセは福島にいっているのかという理由については、追々このブログでご紹介していきたいと思います。
さて、その稽古場となった郡山市のとある体育館。
この施設のロビーでは、学校帰りの子どもたちが大勢うつむいたまま携帯ゲーム機の画面に向かってゲームに興じていました。
こんな天気の良い日に、子どもたちが室内でゲーム機と遊ぶ。
その理由は、すぐにわかりました。
稽古の休憩時間に体育館を一回り散歩してみると、裏手にはこんな掲示が。
さらに施設内では、こんなものも見つけました。
内容についてはインターネットを通じても閲覧できます。(下記URL)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/attach/1313004.htm
パラパラめくってみると、20数ページの冊子で、子どもたちが身を守る方法として書かれているのは1ページとちょっと。子どもたちに対して放射能の知識を与えるのは良い事なのですが、何がどれぐらいキケンなのかは一言も触れられていません。
しかも、もし事故が起こったらと題して一番最初に書かれているのが「正確な情報をもとに行動する」です。
???!
大人でもよくわからない「正確な情報」を子どもにどう伝えれば良いのか!
「なんだか、どこにぶつけてよいかわからない怒りと涙が込み上げてきます」
と、 思わず友人にメールを送ると
「福島の思いは、こうして目の当たりにしないと共有できないのが悔しい」との返信。
まさに、そう。
子どもが絶望したり
何を信じてよいのかわからなくなったり…
大人たちは、そういう状況を
絶対につくってはいけない
郡山の夕暮れ前の風景を眺めながら
そのことを痛感しました。
冒頭の表現技術指導も
私たちのそんな願いを込めながら
舞台や音楽を通じ
私たちに出来る方法を用いて、
精一杯の取り組みを行っています。
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