2018年3月8日木曜日

ある取り組み

先日のSCS公演にて。
客席のPA席側からのワンショットです。

お判りいただけますでしょうか。客席にヘッドフォンを装着されている方がいらっしゃるのを。


SCSでは昨年暮れの公演から、耳の少しご不自由な方が舞台のセリフや歌を聞こえやすくする取り組みを開始いたしました。

ヘッドフォンをかけてくださっているのは、米寿をお迎えになられたSCSフェローのおひとり。「セリフも歌もよく聞こえた」と喜んでくださいました。

この取り組みは、舞台カメラマンの柏谷さんの発案で、音響スタッフの協力のもとに始めたものです。柏谷さんがNTTにお勤めのころ、聴覚障碍者のためのシステムに携わっておられたそうです。SCSの舞台でも客席でそうした経験を生かせないかと相談いただいたことが発端でした。

その相談に、音響スタッフも快く乗ってくれました。私たちの舞台のお客さまは年齢層が広く、未就学児からご高齢の方までおいでになります。
一概に音が聞こえにくいと申しましても個人差が大きい為、まだまだスタッフも試行錯誤の段階ですが、少しでも良い環境で私たちの舞台作品をお楽しみいただけるよう、工夫を続けていきたいと思っています。


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