2018年9月4日火曜日

米沢織物

山形県米沢市では、江戸時代から続く産業のひとつとして織物が盛んです。
通称「よねおり」と言われ、私も子どもの頃からその名前にはなじみがありました。
幼い頃には町を歩くとあちこちから機織機械の音が聞こえてきていたことを思い出します。

さて、先週末に私は、その「よねおり」の祝賀会にご招待いただく誉にあずかりました。


そして、地元のミュージカルグループ「伝国座」が乾杯前のアトラクションとして、ミュージカル『Faith(フェイス)~時代をつむぐ実験室』からのナンバーを披露。会場から大きな拍手を頂いていました。

実はここ米沢は、明治43年に全国7番目の高工としてスタートした米沢高等工業学校(現・山形大学工学部)において、大正4年(1915)同校教授、秦逸三(はた・いつぞう)による人造絹糸(人絹)の製造が「東レザー分工場 米沢人造絹糸製造所」で始められ日本で初めて人絹の生産に成功した土地であります。
さらにその会社は1918年に帝国人絹株式会社(現・テイジン)として事業が継続され、全国に先駆けてレーヨン等の化学繊維の生産を開始したという歴史があります。

ミュージカル『Faith』(作・演出・振付:梶賀千鶴子、音楽:榊原光裕)は、その秦逸三先生が主人公のミュージカル。地元のミュージカルグループ「伝国座」により2010年に初演されました。

今月末には、米沢市で開催されるテイジン創業100周年の記念式典において、伝国座ミュージカル『Faith』のショートバージョンを上演させていただくこととなっております。
テイジン株式会社様が今もって米沢を発祥の地として大切に思ってくださることに、私も米沢出身者の一人として大変誇らしく感じるとともに、微力ながらミュージカル制作を通じ精一杯のお手伝いをさせていただきたいと思っています。

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