2021年8月20日金曜日

夏が逝く

先日、愛車の夏タイヤを新調した。



今まで履いていたタイヤはだいぶ溝が減ってきていたので、交換して安心した。タイヤ性能が上がっていて走行ノイズも軽減されたようだ。

タイヤを眺めていたら何かのCMだったか、タイヤの接地面積はハガキ1枚分と言っていたのを思い出した。

もちろんその大きさや幅の広さによって違いがあるだろうが、車の道路に対する占有面積に比べればはるかに小さいことは間違いない。

毎日運転する車。そんなわずかな面積に、命がかかっているなんてこと普段は認識していない。

車に限らず、生きることが死と隣り合わせであることを、僕たちは普段感じていないものだ。

今週、中学時代はほぼ毎日一緒に登校し、高校も同じ学校に通った地元の友人が急逝した。事故ではなく病気でとのことだが、文字通り、急に逝ってしまった。彼とは家も近くとても仲が良かった。僕よりも遥かに健康そうな人だった。茶目っ気たっぷりで心の芯から優しいやつだった。

僕はまだ信じられず、ショックから立ち上がれない。コロナのせいで、駆けつけられない歯痒さが悲しみを倍増させる。

今日は仙台でもだいぶ気温が上昇して暑くなった。

しかし青空に浮かぶ雲のかたちに少し秋が混じっている。一瞬空にI君の優しい笑顔が浮かんだ気がした。

I 君を連れて今年の夏が逝く。




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