2016年7月15日金曜日

ボーっとしながら

昨日、七ヶ浜国際村に到着したころは、まだ外は明るい状態でした。
久しぶりに、エントランスから劇場へと延びるコリドーの上を走る「空中廊下」(これは勝手に僕がつけている名前)に出てみました。

暮れなずむというのでしょうか、梅雨時、曇天の夕方は独特の時間が流れているように感じます。
野外劇場のあたりには、明かりが灯りはじめ、その向こうに目を移すと、震災後に削られた山には高台移転の住宅群、そしてさらにその向こうには太平洋の水平線が見えています。


ホールの方から、打楽器やマリンバの音が聞こえてきています。
この写真を撮ったあとに、Groove7(パーカッショングループ)の楽曲審査会が実施されることになっています。
Groove7は来月ここ国際村で行われるコンサート『マリンバ・ファンタジー』で、講師の先生率いるプロの打楽器グループと共演予定で、そのための選曲審査会。プロとの共演は千載一遇の機会。みんな講師の先生がたの胸を借りるつもりで、大いに練習して、大いに演奏を楽しんで欲しいものです。

さてと、そろそろ、審査会場へ移動しなくては…と思って、見上げれば、ホールの上の空にはもう、夜が忍び寄ってきているようでした。


私はよく人に「お忙しくしていらっしゃるのでしょう?」と尋ねられることがあります。しかし、実はこんな風に空を見たり、花や木を見たりしながらボーっとしていることの方が多いような気がしています。
舞台の仕事は、カウントダウンの中で生きているような忙しない印象を持たれる方も多いようですが、ヒマな感じで仕事するほうが、うまくいくことが多いのです。ヒマってのぇのは大事です。

ボーっとしながら、たまに濃い仕事をちょっと楽しむ、ってのが理想です。

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