東日本大震災が起きた2011年。ミュージカルなんてもう出来ないだろうという絶望的な状況から、それでも梶賀千鶴子と七ヶ浜の皆さんの力で生み出され、上演されたミュージカル『ゴーへ~Go Ahead』。
翌年の2012年。そのミュージカルが、被災地の七ヶ浜を飛び出して、東京の日生劇場で上演されました。その時、終演後のパーティに、お寿司を握って、慰労と激励をくださったのが、「寿司屋の宮城野」 (東京・世田谷)さんです。
そのあたりの事情は、2年ほど前のこのブログでも記事にしてありますので、お時間のあるかたはご覧いただければ幸いです。
以来、毎年七ヶ浜ミュージカルの上演の際、ご主人の稲村さんをリーダーとするボランティア「にぎり隊」の皆さんは、たくさんのネタとシャリとともに、東京から子供たちに江戸前寿司での応援を続けてくださっています。
しかし、先日「今年の公演日は先約があって、その日は行けない」との旨ご連絡を頂きました。震災以来、5年も継続してご支援いただいたのですから、昨年までのそれだけでも有難く、もったいなく、感謝を申し上げようとしたところ、電話の向こうの稲村さんは続けざまに「前の週なら行けるのですが」とおっしゃいました。
「えっ、ほんとうですか!?」と、私はびっくりし、次の瞬間、そこまでして私たちを応援してくださる「にぎり隊」の皆さまに、何とかミュージカルのさわりだけでもお見せできないものかと、思案いたしました。
そんな思いがきっかけで、七ヶ浜国際村の全面協力のもとに実現したのが、先週土曜日の「通し稽古」見学会。
照明も音響も、舞台装置もない素舞台でのお稽古ですが、じっくりとご覧いただき、にぎり隊の皆様からは御高評を頂戴いたしました。
その後始まった、ふるまい寿司。
それは、七ヶ浜町の浜っこたちをもうならせ本格的なお寿司と味!
とにかくこの日を楽しみにしていたようです。
そして、「NaNa5931」からは、お礼の歌『KIZUNA』♪。
一方、ミュージカルをサポートしている「おはりこーず」からは、御礼の品。
何事も、やるのは簡単ですが、それを継続すること、やり遂げることの方が大切で尊いものです。
2012年の日生劇場での公演がきっかっけでいただいている、お寿司を握って私たちを支え、励ましてくださるこのご支援。
最高級のネタと握りたてのあったかい心のこもったお寿司をいただきながら、ことばでは表せないほどの感謝の気持ちで、胸がいっぱいになった一日でありました。
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