私の仕事には基本的に休日がない。毎日が休日のようなくせにと仰るむきがあることをあえて否定はしないけれども(笑)、土日も基本的には出社する。
そして、お昼ごろにはオフィスのあるビルの地下にあるお稽古場から誰かがまるで郵便屋さんのように「本日のリーディングマラソン提出分です」と、ノートやファイルを何冊か私の机に持って来てくれる。
このブログでも以前に書いたかもしれないが、SCSミュージカル研究所では「リーディングマラソン」と称して、SCSミュージカル研究所の研究生に稽古場でのお稽古以外の読書を奨励し、その量に応じ年末にささやかながら役員たちからお褒めをいただく取り組みをおこなっている。
まだ文字の書けない未就学の研究生などは、読んでもらった絵本などをもとにお絵かきして持って来てくれてもOK,それ以外は原則として読んだ本に自分なりに200文字以上で感想を書いてきてくれた人をカウントして集計する。
感想文には、ひとつひとつ私も短いコメントを書くのであるが、これがまた楽しく、かつ自分自身の修行にもなっている。
なぜなら、パソコンをよく使うようになってから、手を使って紙に文字を書くことが、なかでも漢字をどんどん書けなくなってきていることを実感しているからだ。簡単な漢字を書けない時などは、自分の記憶力の劣化を痛感する。(結局、書けない漢字を確認するために再びパソコンに向かう私が居るのであるが…)
しかしながら、それ以上に大切なのは、コメントや絵を書いてくれた研究生たちの感想に毎週感動させられることである。
毎回みずみずしい感想や表現を発見できる、そういう時間を頂けていることに感謝のきもちが湧いてくるのである。
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