東北学院大学教養学部には「俳優修業ゼミ」というゼミナールがある。
今日は、その卒業公演を観るために東北学院大学泉キャンパスに出かけてきた。
卒業公演であると同時に、これは口頭試問を伴う歴とした卒業試験でもある。
大学の教養学部でしかも言語文化学科で俳優修業?と思われる方もいらっしゃるでしょうが、俳優修業ゼミを指導する下館和巳教授によれば、これは近代演劇の父とも称されるスタニスラフスキーの「俳優修業」という著書に起源をもつ命名であるということだ。かつ、毎年取り上げられる演目はシェイクスピアの作品群から。これは下館教授の専門分野である。講座の内容は、実にアカデミズムに溢れたもの。
それにしても、ゼミ6期生14名の演技はすばらしいものであった。
私は客席で完全に「お客」と化していた。
このゼミは、下館教授はもちろんのこと、言語文化学科の教授陣、そして外部からは宇野毅先生(明治大学教授)、宮武久佳先生(東京理科大学大学院教授)などの先生方により、それぞれの専門分野からアドバイスを頂き、学生たちの主体性を軸に進められていく。
このブログでも時折紹介してきたが、私も芸術顧問という役割で先生方の末席に参画させていただき、この学生たちをサポートしている。
客席に着いたとき、「今日は、舞台を観ながら、学生諸君が様々な場面で苦心していたことを思い出したりするのかなぁ」などと、自分の気持ちを予想していたのだが、それは、見事に裏切られた。先に述べたように、私は「完全にお客と化して」作品を楽しんでいたのだ。同席していたK先生、Sさんも同じように楽しんでいたように見えた。
シェイクスピアの有名なこの作品を、彼らなりの原作研究の末、知恵を出し合った演出で、見事に「喜劇」を成立させていたと言ってよいであろう。
この公演は、一般公開されている。
ご興味のある方は是非にご覧いただければ幸いである。
東北学院大学俳優修行ゼミ
卒業公演「十二夜」
2014年2月12・13・15日
14:00開演予定 入場無料
東北学院大学泉キャンパスコミュニティセンター
この公演のブログはこちらから(観劇申込みも!)
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