2014年6月22日日曜日

クワガタ

先週、東北学院大学での授業のため、仙台市北部の泉キャンパスへ向かった。
梅雨時らしいむしむしした日。
キャンパス内のいつもの道を通って教室に向かう途中、普段学生を見かけることの少ないエリアに男子学生が数人見えた。
何やら大事そうにパック抱えている。


おお、クワガタではないか!

私の少年の血が騒いだ。
私「ねぇ、ちょっと見せてもらっていい?」
学生A「もちろん、どうぞ」
私「おお、いっぱい捕まえたね。でもまさか、ミヤマクワガタはこの辺には居ないよね」
学生A「多分。でもちょっと待ってください。僕より詳しい奴がいますので。 おーい、Bくん、ちょっとこっち来て〜」
すると、クヌギの木の向こうからさらに男子学生が。
学生B「そうですね、この辺りでは見かけたことはないです」
私「ねぇ、ちょっと写真撮ってもいい?」
学生A「もちろん、いいですよ。でも場所が特定できないように」
学生B「みんなが採りに来ちゃうといけないから」
私「そうだね。じゃ、特定できないようにね」
学生B「 あ、撮影用に一瞬、ふた開けましょうか」


私「うん。ありがとう!」
学生たちと私たちは、互いに名乗りもしないのに何だか打ち解けた会話をしていた。
「おお、こりゃ、かなり元気がいいね!」
「なるほど、昆虫ゼリーを準備していたんだね、ということは、初めてじゃないね」
同行していた東京理科大の宮武先生とともに、学生たちとの会話ははずみ、あやうく我々は授業開始時間に遅れそうになった(笑)

私は一瞬にしてファーブル昆虫記を読んでいた頃の自分に戻っていたのだろう。
あの頃は、どうしてもフンコロガシを見てみたかったなぁ。
年甲斐もなく、カメラを持つ手が少し震えた。

クワガタは世代を超えたヒーローだ。

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