2016年10月28日金曜日

夕暮れの時

夕暮れ時に、ふと一人の時間が確保できれば、それはもう、お空を見ています。


すると、「夕暮れの時はよい時」という、堀口大學先生のあの有名な詩の一節が浮かびます。
その詩を知ったのは『詩を読む人のために』という、三好達治先生の著書でした。三好先生は若い頃に(高校生ぐらいの時に)この詩を愛誦されていたそうです。
不肖ヒロセ純、三好先生のその本を読んだのは高校生の頃でありました。ゆえにそのくだりに親近感を持ったのかもしれません。
当時の本はどこに行ったのかは知れませんが、買いなおした文庫本が、震災で半壊した自宅で、水に濡れふにゃふにゃになっていたのを発見した時は、とてもかなしく、いとおしい気持ちになったものです。

夕暮れの時に一人でいると、ふと声に出してみたくなる一節です。

夕暮れの時は良い時
かぎりなくやさしいひと時

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