2017年10月19日木曜日

童話~アンデルセン

童話といえば、子供のころ読んで、一番記憶に残っているのは『泣いた赤おに』(浜田広介著)でした。未だにことあるごとに、思い出すおはなしです。
それから小学校高学年にかけては、小説やミステリーなど様々な本に出会い、中学生になって再び日本の童話に興味を持ちました。

そして当時米沢の遠藤書店手に入れた本がこれです。


定価が1500円とあります。当時の僕の小遣い銭では手が届かず、確か母親がお金を出してくれたのだったと記憶しています。
大体にしてこれまでに私が買った本のほとんどは、引っ越しの度に散逸してしまい、手元にはほとんど残っていません。しかし事務所に置いていたこの本だけは何とか現存していました(笑) 。
本の外箱を包んでいたパラフィン紙らしきものはボロボロになっていますが、それなりに愛着を持って時折取り出してはページをめくっておりました。今でもめくれば新鮮な発見をもたらしてくれる本のひとつです。

さて、一方で海外の童話はというと、 オスカー・ワイルドの『幸福な王子』は、読むたびに涙腺が緩みそうになった経験が。しかし何といっても幼いころから親しんだのはアンデルセンの童話でした。

幸運なことに昨夜はその『アンデルセン』が主役となった劇団四季さんのミュージカルを観劇する機会を得ました。


今回SCSミュージカル研究所の卒業生などは出演していませんが、日生劇場での初演時(1983)アンデルセン役は市村正親さんだったそうです。当時劇団四季文芸部に在籍していたSCS主宰の梶賀千鶴子先生が脚本や演出面で深く関与していたということで、観劇後、当時のエピソードなどをお聞きすることができました。

『アンデルセン』。恥ずかしながら私は初めて拝見。
結果、とにかく二幕のバレエシーンには圧倒され、そして何より、プライベートなことながら、子どもの頃に読んだ『人魚姫』や『みにくいアヒルの子』『はだかの王様』などの絵本の挿絵や、当時の家の中の状況、家族の事などが思い出されて、胸が熱くなる瞬間が多々ありました。
世代を問わず童話が好きな方、バレエの好きな方は必見のミュージカルと言えるでしょう。

仙台での公演は日曜日まで続くそうです。
詳しい情報は劇団四季ホームページをごらんください。

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