朝、目覚めると
昨日の東北南部梅雨入りの発表に続き、
岩手も梅雨入りしたのでは?
と思わせるような天候。
僕らが宿泊したホテルは2階まで津波が来ていたそうです。
周囲はこんな状態でした。
何も無くなってしまった大船渡の中心部では、
地元の方でさえ、時折「ここはどこだっけ?」と道に迷いそうになるんだそうです。
そんな津波の被災地、かつ雨模様の中、
整理券はすべて出券している状態とはいえ、
「入場無料」のこのミュージカル公演に
お客様はおいで下さるのだろうか…
一抹の不安を抱えながら、ゲネプロの時間を過ごしていました。
しかし、ご覧ください!
会場となった大船渡のリアスホールは、
たくさんのお客さまで客席が埋め尽くされました。
さらにダブルアンコールを頂くなど、大きな拍手を頂きました。
お客様の中にはこのミュージカルを一目見ようと
遠方からいらした方も沢山いらっしゃいました。
お客様以外でも、ボランティアで、
会場受付や整理のお手伝いを買って出てくださった方も大勢。
その中のお一人、米国からいらした、
レイモンド・ハーランさんからは、
「私たちが想像していたレベルをはるかに超える素晴らしいパフォーマンス。東北の人たちはすごい!」
と絶賛して頂きました。
後で知ったのですが、このお方はNHKの番組などに出演しているパックンのお父さまだったのですね。
びっくり。遠いところをありがとうございました。
一方、出演者で最高年齢のひとり「蝶子さん」は今日が74歳のお誕生日。
蝶子さん曰く「わたし、震災後の大船渡で、こうして舞台に立つために生まれて来たのかも。今日はとても幸せ。」
実は彼女、ここ大船渡のご出身です。
蝶子さん、演技もドイツ公演以上に磨きがかかって素敵でしたよ。
なにはともあれ、無事終了。
この場をお借りして、ここまでの出演者のがんばりに敬意を表し、関係各位のご尽力に感謝申し上げます。
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