2013年5月23日木曜日

夢を見ること、チャレンジすること

昨日は、大学の授業に、10-box二代目工房長の八巻寿文さんをゲストにお招きした。
仙台市が作った稽古場施設10boxの総責任者であると同時に、現代美術家、照明家でもある彼の、仙台を拠点として文化活動に組む姿勢や、それにまつわるエピソードは、私にとっても非常に勉強になる内容であった。

明けて今日、久しぶりに会う友人とランチを共にした帰り、ふと携帯電話に現れるニュースヘッドラインに三浦雄一郎さん、史上最高齢80歳でエベレスト登頂成功という文字が目に飛び込んできた。
すんごいことである。

私は山登りの趣味もないし、どちらかと言えば大人になるにつれアウトドアは苦手になっているが、この一行の持つ壮絶な努力の意味は想像ができる。

よく被災地に来るタレントやスポーツ選手が「みんなに夢や希望を与えられれば」みたいなことを口にしているのを聴くことがある。実際そんなに簡単に人々に夢や希望を与えられるものではない。そんなコメントをTVニュースなどで観ると「ふ~ん」と思う。
しかし、この一行の示す力はすごい。

三浦さんはエベレストに出発前のインタビューで
「夢を見ること、チャレンジすることが私のテーマだと思っている」とおっしゃったそうであるが、その行動と結果が示すメッセージは胸に迫るものがある。

この一行のニュースは、間違いなく私に明るい気分をもたらした。
「ずっと夢を見ても、チャレンジしてもいいんだ!」と思った。
ともすると臆病になりがちな最近の自分の背中を押してくれるようなニュースであった。

三浦雄一郎と言えば、僕が子どもの頃の憧れの人物のひとり。スキーが好きだった私はもう一人のアイドル、トニー・ザイラーのトレードマークの「ザイラー帽」(分かる人は少ないかな)をかぶり、スキーで急な斜面を滑降する三浦さんの迫力ある写真に見入っていたものだ。

事務所に戻ると、窓から見える街路樹が五月の光のなかで、美しく輝いていた。


風そよぐ五月、元気になるニュース。
よい一日である。


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