2013年5月24日金曜日

夕暮れ、七ヶ浜にて

昨日レッスンのためスタッフと共に七ヶ浜町に到着したのはちょうど日没時であった。
「夕陽がなんかいい感じなのでちょっと上に行って見ます」
と、事務室へのご挨拶も早々に国際村ホールの屋上階段を昇ってみた。
 
案の定、美しい夕日が沈んでゆくのが見えた。
 
 
いつかみた日本海に沈む夕陽のことなど思い出したりして、しばしその場に佇んだ。
 
ふと、東の方を見れば、お月さん。
 
 
昇る月、沈む太陽。
この繰り返しの中に、人々はそれぞれの人生を刻んでいく。
その殆どは、それぞれの記憶に収められるものであろう。
そかし、そのキオクほど曖昧なものもない。
 
さらにその月と太陽の中間地点に目をやれば、
こんな風景。
 
 
ここは、津波でその面積の3分の1に被害を被った七ヶ浜町。
ここだけでも100名以上の尊い生命が失われた。
 
キオクに刻むべきか、
風化に任せて忘れるべきか、
忘れようとして、
忘れられないのか、
少し、混乱した気持ちになる。
 
 
私の場合は、
3.11を忘れることが無いであろう。
 

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