2013年7月23日火曜日

レッスンと復興

毎週月曜日はミュージカル「常長の祈り」のお稽古日です。

約100名の出演者に混じって、私もやっております。
20年以上前は、ダンスシーンなどにもちょい役で出ておりましたが、制作の仕事がメインになってからは、 めっきり身体が衰えました。ゆえに初心に還って、自分の身体と向き合っての稽古場。

それにしても、身体は硬いし、振りは覚えられないし…そういう意味では、参加していらっしゃる初心者の皆さんの上達ぶりは目覚ましい!毎週感心してしまいます。

小生、作品制作の張本人であるゆえ、悠長な態度で稽古場に居る訳にはいきません。
とにかく、みんなと一緒につくりあげる!
今はこれしかありません。


そんな私が稽古場で着ているTシャツは、南三陸町を応援するTシャツ。
胸にある「絆」の文字は、三陸町歌津中学校校長の阿部先生(当時)が描かれたものです。
ご承知のように南三陸町は東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた場所です。
阿部先生の学校は、すぐに沢山の町民が寝泊りする避難所となりました。天皇皇后両陛下が慰問に訪れた場所でもあります。
そんななか、阿部先生らが、地元で地元を元気付けていくために作られたTシャツ。
これを着ていると、不思議に力が湧いてきます。

ミュージカル「常長の祈り」は、みやぎの復興への祈りも込められている作品です。
慶長地震と東日本大震災、慶長遣欧使節団の出帆と400年の節目。
こうした符号をつなぎ合わせたものがこの作品制作の根幹にあります。

先人の士気に倣い「大人も子どもも一緒なってこれまでに無かったものをつくりあげる」ことが、 大切だと思っています。

今回、Tシャツの文字をデザインした阿部先生も出演者の一人として参加されています。
「まず、自らやってみせる」という先生の姿勢に敬服至極の月曜日であります。


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