2018年2月3日土曜日

鬼はうち

お稽古場で、午後の最初のクラスが終わったときに、何やら影の方から鬼たちが…。

SCSミュージカル『TAROH』のトロント公演(1992)の主演、藤田和正さんをはじめとして、これまでに同作品で鬼っ子TAROHの子分をつとめた子供たち(もう立派な大人たちですが)が登場。同作品の中から♪『おばんでやんす』を踊って歌うと、子供たちには豆が配られました。



そう、今日は2月3日
恒例のSCS豆まきです。

皆さんのところでは掛け声が「鬼は外、福は内」なのでしょうが、冒頭の『TAROH』という作品での鬼は「人間界には棲まない生き物。だからおっかないけど、実はやさしい生き物」という設定です。
また、不肖ヒロセ純が子供のころから何度も何度も読んだ、浜田広介先生の『泣いた赤おに』という童話作品のなかでも、鬼は決して怖いだけではなく、深い友愛の心を持つ存在ととして鬼が描かれています。
したがって豆をまく掛け声は「鬼はうち、福もうち!」


私たち東北人が描いている鬼は「怖いけどほんとは優しい」イメージがあります。子供にとっては意外に身近な存在です。
私たちにとっての鬼は、デーモンでもゴーストでもサタンでもモンスターでもフェアリーでもなく、「おに」です。

ミュージカル『TAROH』は、国際環境年だったその年に、トロントであった教育と文化にかかわる世界会議のアトラクションとして、2000席もある大きな劇場で上演されました。作品に流れる、ディープエコロジカルな思想が主催者の方々の共感を呼び上演に至った経緯があります。

因みに、午前中のキッズクラスでも豆まきが行われました。その時、梶賀千鶴子主宰曰く「なぜ『鬼はうち』か。だって、稽古場から私が居なくなったら大変でしょ」


一同納得(笑)

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