創作ミュージカルのタイトル曲を作詞作曲することは過去にも何度か(『MOTHER』や『フレンズアゲイン』など)あって、「KIZUNA」もそのうちの一つでした。
ミュージカル作品『KIZUNA』は、七ヶ浜町と塩釜市の間にある馬放島(まはなしじま)に棲むタヌキのお話を中心に家族愛を描いたミュージカルとして梶賀千鶴子さんによって書かれ、テーマ曲をヒロセが担当。2008年の初演時にその歌詞は1番しかありませんでした。それはこのブログを書き始める前のこと、もちろん東日本大震災前のことです。歌詞の2番をつけ足したのは2010年、JUN_harvestのCDに収めるときのことでした。
2011年の震災以降、絆という言葉は、世の中で多用され、個人的にはこの曲をつくった頃とは意味合いが少し変わった気がしています。
しかし、あの震災で町の三分の一にあたる面積が津波被害を受けた宮城県七ヶ浜町の子どもたちは、震災のあとは特に大切にこの歌を歌い継いでくれていました。
そうして、思いがけずこの曲は、先日の建国記念日、即ち震災で亡くなった方々の月命日でもあるその日に、仙台フィルハーモニー管弦楽団コンサートのアンコールで演奏されました。
震災とは無関係につくられた曲ですが、当日客席で目がしらを押さえる方も何人かいらっしゃって、私も胸が熱くなりました。
歌というものは、うまれたあとに、ひとりで歩きはじめ、時代とともにたくさんの方々の手によって育っていくものなのかもしれません。
歌い継いでくださっている
七ヶ浜の子どもたちへ感謝いたします
仙台フィルハーモニー管弦楽団の
美しい響きに感謝いたします
あの日突然、被災地となり、被災者となった
私たちの祈りは、いまなお続いています
仙台フィルハーモニー管弦楽団さんが公式Twitterで、当日の模様を記事にされていたので、下記に引用させていただきます。
(以下Twitterからの引用)
平川範幸指揮[平成29年宮城県地方音楽会/七ヶ浜公演]アンコールは、七ヶ浜国際村のミュージカルチーム:NaNa5931のオリジナル曲「KIZUNA」。メンバーの皆さんがオーケストラの前で歌と踊りを披露しました。子供達の真っ直ぐなな歌声に、会場からは大きな拍手が送られました。 pic.twitter.com/VOwehe6CVt— 仙台フィルハーモニー管弦楽団【公式】 (@sendaiphil) 2018年2月11日
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