先週の金曜日は翌日の吹雪の前の静けさだったのでしょうか。ミュージカル劇団「伝国座(でんこくざ)」の指導のために仙台(宮城県)から米沢(山形県)までの道のりは全く雪の影響もなくスムーズな移動でありました。(翌日の降り方はこのひとつ前のブログ記事のとおりですが)そんな金曜の夜。米沢のお稽古場では、3月に彼らが参加するイベントに向けたお稽古、並びに年度末の成果発表会にかかわるお稽古が進行しておりました。
台本や音楽はそれぞれ私どもSCSミュージカル研究所から提供しています。私たちはその稽古の進行状況を拝見する役割です。さすがは昨年ミュージカル『梵天丸』を成功させた伝国座の皆さん、その真剣な取り組みで、新人さんや子供たちのダンスや演技レベルが向上していることに感心しました。
しかし、プロの目は厳しい。梶賀先生はじめ指導者からは各場面や各人に対しての駄目だしも。「駄目だし」というのは、平たく言えばアドバイスのことなのですが、舞台人には比較的浸透している言葉のようです。梶賀先生曰く「その昔(1970年代初頭の劇団四季稽古場)私が『駄目だし』、『駄目直し』なんて言葉を役者たちに使っていたら、いつの間にかみんなその言葉を真似するようになったわ」とのこと。 ひょっとすると駄目だしという言葉の発祥は梶賀センセかもしれませんね。
その「駄目」という言葉。もともとは、囲碁の世界で使われていたようですね。近頃は囲碁やらオリンピックやら勝負事のニューズが世間をにぎわしています。舞台づくりの世界でも、ちょっと勝負の世界の香りがする言葉が使われているということでしょうか。
そんな厳しい時間を経てきた今年度の伝国座稽古場を想起させる
「伝国座平成29年度成果発表会」が
3月20日(火)の夜に伝国の杜ホール(米沢市)
で開催されます。
伝国座のレパートリーから構成されるミニミュージカルショー。
入場無料、どなたでもご覧になれます。
近くなりましたら、またこのブログやSNSなどでお知らせいたしますね。
お近くにお住いのみなさん、ぜひ彼らの素敵なミュージカルづくりの活動をご覧ください。
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