来週、12月1日〜2日にかけて
山形県米沢市中心部、上杉神社となりにある
伝国の杜ホールにて
よねざわ市民ミュージカル
「Faith」が上演されます。
今日明日は、その仕上げの為の集中稽古であります。
朝9時から夜9時までの12時間稽古!
稽古場では、演出の梶賀先生から、
各場面の細かな確認と指導が行われています。
一方、伝国の杜ホールの外に目を向けると、
米沢のまちはすかっり初冬の装いです。
雪囲いって、ご存知でしょうか?
米沢は、東北でも有数の豪雪都市であります。
冬の間の雪の重みから、植木などの植物の枝折れなどを防ぐ目的で
毎年秋になると、写真のように植物たちに、独特の方法で囲いが施されます。
美しく、丈夫な雪囲いを施すためには、熟練した技術、くわえて、様々な条件に対応する経験と感も要求されます。
もみじの赤い色と、雪囲いの木の色、
そして、少し曇りがかった空の色。
それぞれの色とのコントラストは、
あぁ、僕はこういう気候風土に生まれ育ったんだ
という郷愁を誘います。
仙台に住み始めて30年以上。
帰省の際にたまに出会う、
こうした風景は、いつの頃からか、
何か自分の感性の原点をくすぐるようになっています。
ところで、意外に仙台人には知られていないのですが、
(伊達政宗公は、仙台生まれのようなイメージがありますが)
記録によれば、25歳ごろまでは、
米沢の城を拠点としていました。
ここ数年、仙台と故郷米沢を行き来し
舞台創りをしていくなかで、
いつか、その2カ所を結んでいけるような作品作りを手がけて見たいものだなぁ、
などと、ぼんやり考えはじめています。
ホールでは、子どもも大人も一緒になって
熱心な稽古が繰り広げられています。
その子供たちの姿に自分の少年時代がふと重なり
様々な思いが胸を去来してゆきます。
50数年の人生がふと、とても短いように感じられ、
自分の残された人生でなすべきことは…
などと考え、
しばし雪囲いの前に立ち尽くし
晩秋の米沢の風を感じていたのでありました。
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