2013年9月16日月曜日

台風一過の茜色

各地に甚大な被害をもたらした台風18号
交通機関への影響も相当なものでしたね。
特に関西地区以西の皆さまにはお見舞い申し上げます。

私も、朝からニューズや天気予報を注視しながら、午前9時前に本日のSCSのレッスンと、夕方からの「常長の祈り」お稽古の中止を決定しました。

仙台では結果的に、レッスンをやればやれるような状態でしたが、私たちの仕事は、客席に感動を届けることはもちろん「安全に公演活動を遂行する」という前提があります。公演日のみならず、稽古日も同様です。そうした観点からも、やはり中止して良かったと感じています。稽古場に通う生徒や出演者に危険が生じる可能性がある以上、できる限りの安全な道を選ばねばなりません。
(個人的には危険な道ばかりを選んできてしまったような人生ですが(笑)…)

お稽古中止の連絡を100人以上にとる必要があり、朝からスタッフには負担をかけてしまいましたが、緊急時連絡網の整備課題なども見えてきて、リスクマネジメント面での利も得られた気がしています。

さて、中止を決めた「常長の祈り」の稽古時間になったころ、
「あ、何だか外が赤いと思ったら、ビルに反射してるんですね」
と、スタッフの声に振り向くと、 ビルの谷間はご覧のような茜色に染まっていました。


普段は見られないような、不思議な赤い色
写真下部の木の色やアスファルトの色がそれほど不自然ではないことからみても、ちょっと異様な色あいがお分かりになるでしょうか。道行くクルマもまばらです。
明日からは「台風一過」の晴天を期待しつつ、早い速度で流れる雲を見ていました。

ふと、PCのメーラーをチェックすると、
「天気が落ち着いてきたようですが、まだ中止ですか?」
とある外国人参加者からメールが届いていました。
何だかうれしくなりました。

今回のミュージカル「常長の祈り」の参加者は、みなさん熱心です。
特に、外国人参加者の真摯な取り組みには頭が下がる場面が多くあります。
私が外国で滞在したら、同じようにできるかどうかと考えると、自信がありません。その意味でも彼らの取り組みは本当に素晴らしい。と同時に稽古場で彼らと一緒に同じ目的に向かう日本人(特に若年層)にとっても素晴らしい経験を与えてもらっていると感じます。

そんな皆さんのご期待に応えられるように、
今日のお稽古時間を挽回すべく、また来週からスタッフともども、
フルパワーで稽古場と制作に臨んでいこうと思います。

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