2013年12月1日日曜日

秋の名残

霜月は、七ヶ浜の公演、そして「常長の祈り」と、立て続けに大きな公演が続いて、気が付けば、今日から師走。
秋を愛でる余裕もなかったなぁなどと考えていたところに、少し時間が出来たので、今日はドライブしながら晩秋を探しに行こうと思っていました。しかし、訳あって断念。代わりに東北大学片平キャンパスの通ったことがない道を散歩しました。

時間的には午後2時半ぐらいだったでしょうか。
この時期、仙台の太陽は、3時になれば夕暮れのスタンバイを始めます。
夕暮れ時も素敵ですが、その前、太陽が傾きかけた時の光の具合も美しい。


光りといえば、昨夜、照明家の沢田祐二先生と食事をしながら「光」「あかり」についてのお話しを頂く機会がありました。氏は(公社)日本照明家協会の会長も務められ、名実ともに日本を代表する照明家のお一人です。お会いするたびに、教えていただくことが沢山あり、ユーモアあふれるお話しぶりの中にも、深い見識を湛えられていることがダイレクトに伝わってくるような方。自分がいかに浅学の身であるかと、自覚してしまいます。

一方、先生のような方々とお話しさせていただくのと同じぐらい、自然が教えてくれることもたくさんあります。
この時期の、この光。
光が無ければ物は見えません。そして、光の反射で色やかたちがわかります。
当たり前のことのようだけれど、沢田先生の深いお話を思い出していました。

恐らく、今まで過ごした秋の数より、これから迎える秋の数の方が少ないはず。
散歩しながら、上を見たり下を向いたり、きょろきょろ秋の名残を探していました。
何気ない景色だけれど、二度と見ることが出来ない
その時その瞬間の自然の色あいを、
ずっと心に留めておきたいものだと思いました。


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