2016年4月28日木曜日

陰翳礼賛

時折、昔読んだ本を買いなおして読んでみたりすることがある。
昔買った本は、諸事情で散逸してしまって手もとにない場合が多い。図書館から借りて読んだ本などはもちろん、手もとにはない。
私の場合、電子ブックは目が疲れるし、所有している感じがしない。やはり「実体」がある方がよい。本屋で懐かしいタイトルに出合うと、ついつい手にとってしまう。

そんな最近の購入本。
『陰翳礼賛(いんえいらいさん)』(谷崎潤一郎)


読み返してみると、まったく素晴らしい日本の芸術論であることを再認識する。
昭和初期に書かれた随筆だが、今読んでもみずみずしい。若い頃には気づかなかったことも多い。再読には必ず発見がある。

一方、昨夜の夕食。
とある隠れ家にて、音楽や文学での表現活動に携わる友人たちと、興味深い話題の連続となった。


食事の時の明かりは重要である。
友人たちの言葉は縦横無尽に光と影を行き交っているように感じた。

まさに、
陰翳礼賛。



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