写真は、クラスが終了した瞬間。
手前は梶賀センセ。
我が研究所が最も重視するのは、技術でも容姿でもなく、
実は「礼」であります。
なぜなら、それは「愛」のかたちだからです。
小学生から剣道をはじめた私は日常や試合での礼にたいした意味を感じていませんでした。しかし、米沢興譲館の剣道部に所属していた頃、手にした新渡戸稲造著『武士道』。そこに書かれていた言葉に衝撃と納得が入り混じった感動を覚えたものでした。
現在もそれは、まったく色あせておりません。
礼の最高の形態は、ほとんど愛に接近する。
In its highest form, politeness almost approaches love.
『武士道』第6章にある上記の文の後は、『吾人は敬虔なる心をもって、「礼は寛容にして慈悲あり、礼は妬まず、礼は誇らず、驕(たかぶ)らず、非礼を行わず、己の利を求めず、憤らず、人の悪を思わず」と言いうるであろう。』(矢内原忠雄訳)と続いています。
稽古場での研究生同士、講師同士、講師と研究生で交わされる日常的な「礼」
それは、 我々の表現活動の根幹に据えられるもの。そして、
「ほとんど愛に接近する。」
のであります。
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