来年8月に上演予定の『仙台ねこ』
稽古開始からちょうど1か月がたち、レッスンプログラムにも少し変化が見えてきています。
今週は皆さんの「声」を見せて頂く時間でした。声を見るなんて、変な言い回しですね。見せてというよりも「声を魅せて」と表現した方がよいかもしれません。
テキストには、日本の文豪による「猫」をモチーフにした詩が2編。
梶賀先生と私で1篇づつ選びました。
というのも、梶賀先生も私も、その昔、日本文学と英文学とで、分野は異なるものの「詩」を専攻しておりました。詩を読むことには、深い思いがあります。
ミュージカルは、その名が示す通り、まず音楽つまり歌が必須です。歌には歌詞、即ち言葉が必要です。今週のお稽古場では、これから作っていくミュージカルについて、梶賀先生の「ことば」に関する取り組みと、出演予定者の表現修行について、短いレクチャーを交えながら、男性、女性、子どもたち、とグループに分かれてレッスンが進められました。
俳優や身体表現のレッスン手法には、スタニフラフスキーやシュタイナーなどの先人が編み出した手法や、一流ダンサーが生み出したレッスン方法など、あまた存在しています。それぞれに深く、興味深いものです。
一方で、ミュージカル『仙台ねこ』を創り上げるためには、舞台経験のない方も含めて各人の個性を引き出しつつ、作品を表現できりるよなレッスンプログラムが必要です。新しいものをつくるには、先人たちの偉業にリスペクトしながら、いつも新しい試みをし続けなければなりません。
どこにもそのプログラムのひな形はありません。プロだからといって出来るものでもありません。
しかし、『仙台ねこ』のお稽古場においては、梶賀先生が日本の創作ミュージカルづくりの草分け的存在として半世紀以上にわたる膨大な経験から編み出してきたカジカ・メソッド※があります。そのメソッドでプロもアマも交じった出演者たちを、稽古場から未知の世界へ連れ出してゆきます。
今週も、レッスンを受ける皆さんの目の輝きが印象的でした。ここにいる皆さんと1年後にどんなオリジナルミュージカルの舞台を創り上げることが出来るか、制作を預かる者として、今からワクワクいたします。
※「カジカ・メソッド」については、何らかの形にしなければと感じています。しかし私一人では、あまりに力不足であり、それを実行するにふさわしい才能と経験をもつ方々とチームを組む必要があると考えているところです。いずれこのブログをお読みになっている貴方のご協力のお願いに参上するかも(笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿