2015年4月30日木曜日

「もくちゃん」チラシ

来月のSCSミュージカル「もくちゃん」のチラシです!
(クリックで拡大できます)


毎年上演している「いのちのシリーズ」。
今年の演目は、主宰、梶賀千鶴子の生い立ちに関係のあるお話。
どうぞ、ご期待ください!





2015年4月29日水曜日

もっきり酒

大学での講義のあと、ゲストの先生と一献。
仙台の文化横丁やいろは横丁には、芸術的なもっきり酒を提供してくれるお店が何店舗かありますね。
今日は宮寒梅を頂きました。
@遇太郎

2015年4月28日火曜日

オーヴォ

「シルク・ドゥ・ソレイユ」の作品を仙台で観るのは、確かこれで4作目。気が付けば1992年のファシナシオンにはじまり、ドラリオン、コルテオ、と、幸運にもすべて拝見していることになります。


さて、美しく晴れあがった今日の仙台。
日中の気温もかなり上がりましたね。
そんな中、地下鉄に乗って長町駅まで。
行って参りましたよ~
「オーヴォ」

先週の仙台公演初日も観ているのでここに来るのは今日で2度目になります。こうした大掛かりな仕掛けのある舞台は、客席位置を変えると、そのたびに新しい発見があって楽しいものです。よって、何度も観たくなる。そしてまた何よりも、一流のパフォーマンスに触れることで、様々な刺激を受け、いろんな発想や妄想(笑)に発展することがあって、それがまた楽しいんですね~。


初日に観たときには、その演技に驚きの連続、そしてパワフルなステージに圧倒されっぱなしでしたけれど、今日は、彼らパフォーマー一人一人の表情にも観入りつつ、これまでの稽古やリハーサル時の心境なんかをチラチラ連想してしまいました。

あれだけの完成された演技にたどり着くまでに、どれだけの練習を積んだのだろう…ミュージカルとサーカスという違いはあれど、まがりなりにも「舞台」に関係する業界に身を置く私は、彼ら彼女らのストイックな日常を連想し、神業といってもよい技術を目の当たりにして、崇敬の念さえ湧いてくるのでありました。そんなことを想いながら客席にいると、全く泣く場面でもないのに、鼻の奥がつんとしてくるのでした。
どんな分野でも「一流」であることは、さまざまな気付きを周囲に与えるものなのかもしれません。

事務所に戻ってからは、オーヴォのCDをかけて、改めて音楽の素晴らしさも味わっているところです。


衣裳の素晴らしさ、舞台装置の新しさ、そして、美しい照明…香りの演出…おっと、これ以上はネタバレになるのでやめておきましょう。全編にわたり必然性のある生演奏と相まって、すべてのパフォーマンスは驚愕の連続。
長町駅の一角では、今、ニンゲンだけによる世界最高のサーカスを味わえる空間になっているといって過言ではないでしょう。

う~む、音楽を聴いていたら、また観たくなりました(^^♪


2015年4月27日月曜日

休憩時間

キッズクラスの休憩時間での一コマ。

ママたちにお聞きすると、レッスンをとにかく楽しんでいるようで、お家に帰ってからも歌ったり踊ったりと、チョーご機嫌なのだそうだ。


ふと、デジャヴのような感覚。

このキッズクラスを毎回サポートしてくれているおねいさんたちも、ついこの間までこれぐらい小さかったような…


2015年4月26日日曜日

握手

日曜のSCS稽古場は、キッズクラスやプライマリークラスの子どもたちの声が響いています。
一方、3階の事務所では、スタッフが次の作品の準備に追われ…

おっと、「忙しい」という字は心を亡くすと書きますね。
いけませんいけません。
忙しい時ほど、ココロにヨユーを持たなくてはなりません。

ふと、机の上の画面から目を離して、振り返れば、一昨日このブログで書いた「みどりの窓」の葉っぱがさらに大きくなっています。キッズクラスの子どもたちのダンスや歌の習得スピードにも驚きますが、この葉っぱたちの成長ぶりも見事です。

しかし…
私は知っています。
毎年、この後の季節に繰り返される出来事を。

それは…いずれ、時が来たら、知らないおじさんたちが梯子と共にやってきて、この木はバッサリと枝を落とされるのです。街路樹の宿命です。

けれども、今は、こんなに元気に手を伸ばしてくれているのですから、こちらも窓を開け、手を伸ばして、そっと握手をしてあげました。
別れが来ることは知りながらも、全くそれを想起させないほどの美しく瑞々しい若葉色です。


ちょっと柔らかな、若い葉っぱの感触でした。
こんなことが出来るのも、窓を開けることができるから。このビル全体は最先端の機器で電子警備されているのですが、造りがちょっぴり古風。そんなオフィスビルならではの、密かな楽しみです。

きっと気のせいなのでしょうが、
このとき葉っぱが私に話しかけてくれたような…
生きているものたちはみんな「言葉になる前の言葉」を持っているような気がしてなりません。


2015年4月25日土曜日

夕焼け、稽古場

久しぶりに「伝国座」のお稽古場へと向かいました。
今回は文字通り小さな旅をした気分です。

仙台から福島市を経由して米沢に入ります。
実家のある米沢駅近くを過ぎて、市内中心部へ進むと、あちこちで桜が満開です。仙台の桜は、すっかり散ってしまっていましたから、得をした気分になりました。

子どもの頃、よく遊んだ上杉神社南側にある赤い橋あたり。
桜の木は、数枚の花弁を、風に任せるように手放しながら、美しく咲き乱れていました。


ここも、子どもの頃によく通った道。


上の写真右手に見える懐かしい写真館の建物は昔のままです。
正面は、こんな感じ。 昭和初期に建てられたと聞いたことがります。


さらに西へ進んで、たどり着いたお稽古場。
今日のお稽古場は愛宕山の麓にあります。
伝国座のメンバーと会うのは新学期になって、昨日が最初。
進学、進級を終えたメンバーの晴れがましい顔ぶれです。


伝国座の活動を続けたいと、進学先にあえて地元の国立大学を選び、山形市から米沢までレッスンに通う大学生。
社会人1年目でミュージカルに誘われ、2年目はさらに真剣にのめりこむ(笑)決心をした青年。
震災後、福島からの避難生活のなか、伝国座ミュージカルと出会い、この春福島の家に戻ったけれど、ミュージカルでの絆を大事にして続けたいと、福島市からレッスンに通ってきている子…。

それぞれの顔に、それぞれの希望をたたえて、
お稽古場にも、雪国米沢にも、春は訪れています。

稽古場のそとに目を移せば、
なでら山に沈んだ春の陽が美しく空を染めておりました。



2015年4月24日金曜日

みどりの窓

みどりの窓口ってのが、JRの駅にありますが、今、私の背後の窓は「みどりの窓」状態です。

それは、窓際の花たちが咲き誇ったあとの、室内が少し寂しい感じを補って余りあるほどの美しいみどりいろ。


お分かりになりますでしょうか、
たまに小鳥さんもやってきます。


突然、背後で鳥の声がすると、ちょいとビックリするものの、
非常になごみます。


2015年4月23日木曜日

ミーティング

春の心はのどけからまし…仙台の桜はおおかた散ってしまい、これからは新緑の季節です。個人的には仙台が最も美しいと感じる一か月の開幕です。

さて、昨日は、大学での授業を終えた後に、ちょっとしたミーティングがありました。
確かに日中の日差しは明るく、東北も新緑の季節に入りそうですが、まだ夕刻になると少しひんやりすることもあります。
事務所にほど近い、ミーティングの会場の「オジーノ・カリーヤ」。
到着したら、そんな私たちを気遣ってか、お部屋の隅にちょっとあったかな置物。


充実ディナーミーティングは、非常にスムーズに進行し、 その最後を飾るのはコーヒー。
上品なマイセンのアンティークに桜の花がそっと添えられてありました。


オーナーの粋な心遣いが隅々に感じられるお店です。

逝く春を惜しみつつ、あらたな季節へと向かう、良き時間となりました。

2015年4月21日火曜日

舞台写真 (3)~公演を終えて

今朝に引き続き「パレードしようよ!」より、SCSミュージカル研究所のK.Kashiwaya氏撮影による公演本番中の記録写真をご紹介します。


SCSミュージカル研究所には、今回発表会を行った「キッズクラス」のほかに、「プライマリーコース」「おとなクラス」、そして最上級の「マスターコース」があります。


(因みに「マスターコース」からは劇団四季宝塚歌劇団、またはミュージカル「アニー」やその他の商業演劇の舞台や、映画などに出演する者も出ております。しかし、私たちはプロを養成することを主眼としてはおりません。SCSミュージカル研究所では創立以来一貫して「オリジナルミュージカルを上演する」ことを目的とした表現力の向上、それに伴った心身を磨くプログラムを組み立てて実施しております。)

これらキッズクラス以外の在籍者はSCS研究生と呼ばれ、構成されるメンバーは、幼稚園児から、学生、主婦、会社員、医師、大学の名誉教授まで、と年齢も職業もバラエティに富んでいます(^^♪
彼ら研究生は、年に数回上演されるSCSミュージカルの舞台に立つチャンスがありますが、キッズクラスだけは、年に1度だけ「発表会」というかたちで舞台に立ちます。
つまりキッズクラスの子たちにとっては、今回の舞台、年に1度の晴れ舞台!
そりゃ、笑顔もひときわ華やかになるわけでして…。



上の写真、桜の表現のダンスは美しいものでした。音楽は上田亨さん作曲のものを使用させていただきました。
今回の舞台では、照明も音響も若手がチーフを担当しました。少しづつではありますが、各部門の世代交代を進めていくのも、私の大事なお仕事のひとつと考えています。


美しさを表現するときに、先人たちが培ってきたクラシカルな様式美を学ぶことも大切ですね。
特にそれは幼い頃に体験するのがよい。稽古場における梶賀メソッドではそれをしっかり学ぶことが出来、その先の表現活動の寿命に大きな違いが出てきます。


この度もすべての公演で客席は満席に近い状態となりました。おいでいただきましたお客さま、スタッフ、お手伝いいただいた出演者ご家族の皆さますべてに、この場をお借りして、心より感謝を申し上げる次第です。


SCSミュージカル研究所は、今日から再び「稽古場から舞台へ向かう道のり」を、子どもたちとともに歩みます。


今回の舞台写真掲載はこれで終わりです。
お楽しみいただけましたでしょうか?

次回のSCSミュージカル研究所公演は5月23日(土)24日(日)
新作ミュージカル「もくちゃん」。
場所は仙台市福祉プラザふれあいホール。
新作情報は、ホームページのほか、随時このブログページでもお知らせしてまいります。
どうぞご期待ください!


(尚、上記写真及び本ブログからの画像などに関する無断転載は固くお断りいたします。またブログ掲載にあたり写真データ画素数などを変更しています。)
 

舞台写真 (2)

昨日に引き続き「パレードしようよ!」舞台写真を少しご紹介します。
SCSミュージカル研究所のK.Kashiwaya氏による公演本番中の記録です。







今回は、歌とダンスのほかに、ミュージックベルによる演奏(もちろん振りつき)もあって、バラエティに富んだ内容のショーとなりました。

今日はこのあと、仕事の合間をみながら(深夜になるかも知れませんが)、もう数枚K.Kashiwaya氏の写真を紹介したいと思います。お楽しみに。


(尚、上記写真及び本ブログからの画像などに関する無断転載は固くお断りいたします。またブログ掲載にあたり写真データ画素数などを変更しています。)

2015年4月20日月曜日

舞台写真 (1)

昨日終了した舞台、SCSミュージカル研究所キッズクラス発表会「パレードしようよ!」からの写真をいくつかご紹介いたします。
(撮影:ヒロセ純)




たくさんのお客さまから、たくさんの拍手を頂戴いたしました。
本当にありがとうございます。


マスターコースを中心とした「応援隊」のダンスでステージに華を添えていただきました。



とりあえず、本日のところはこの辺で。
明日また追加で掲載する予定です。
お楽しみに。


(尚、上記写真及び本ブログからの画像などに関する無断転載は固くお断りいたします。)


2015年4月19日日曜日

KIDSクラス公演無事終了

おかげさまで先ほど、SCSキッズクラス発表会「パレードしようよ!」の全公演を、無事に終了いたしました。たくさんのお客 さまにご来場いただきましたこと、主催者を代表いたしまして、心から感謝申し上げます。

公演の模様は、既にSCSのフェイスブックページやツイッターで一部発表しておりますが、舞台写真については(毎回ご好評を頂いておりますので)明日以降、いくつかチョイスしてこのブログでもご紹介したいと思います。

とりあえず今日のところは私のケータイで撮った写真ですが…。

(楽屋のモニターをみつめて)


(袖から見守る)



3歳児も、よく最後までがんばって
素敵な舞台になりました。
サポートスタッフの皆さまにも
この場をお借りして深く感謝申し上げます。



2015年4月17日金曜日

花のバトンタッチ

いろは にほへと
ちりぬるを


雨が降ったり陽が差したり、不思議な天気の仙台
とあるさくらのきの下にて

さまざまな想いを胸に、劇場へと向かいます


2015年4月16日木曜日

授業本格開始

先週から東北学院大学教養学部で「文化プロデュース」という授業が始まっています。
昨日はその2回目。
東京理科大学大学院教授の宮武久佳先生をお迎えしての時間となりました。
正式な学科登録を経た最初の授業ということで、主幹の下館和巳先生(東北学院大学教授)と宮武先生、そして私、廣瀬純というこの講座の担当講師が3人が揃い、受講する学生諸君と顔合わせをしました。


次週以降は、第一線で活躍する様々な分野のプロフェッショナルをお招きしながら、東北に軸足を置いた文化プロデュースの実際と、その未来について学生諸君と共に学ぶ時間を創出していきたいと考えています。様々な分野で活躍するプロの「生のことば」を体験できるということも、この授業の特色です。

毎年感じているのは、この授業の受講者のレポートの内容の濃さや授業に取り組む意欲の高さです。これは、過去にゲストとしておいでになった皆さまの共通の感想でもありました。
昨日の授業でも、学生諸君の真剣なまなざしに、その伝統が受け継がれていることをひしひしと感じ、 身の引き締まる思いでした。


2015年4月14日火曜日

サプライズ。

会社が3月決算、ということは、意外と4月は書類やその他の事務的作業が立て込む日があるものです。
今日は朝からそんな一日。外は雨。私が髪振り乱し事務所で仕事に没頭していると、突然私隣の応接ルーム、続いて目の前のドアが「がたん!」と勢いよく開いたかと思うと、大勢の子どもたちが私の周りになだれ込んできたのでした。


そして彼らは大きな声で歌い始めました。
歌い終わると、「純さん、ぷれぜんと~」と、かわいい、それでいて、私の身体に気を使った表示のあるプリンとヨーグルトを頂きました。
「びっくりしたなぁ~、そうだ、みんなで写真を撮ろう!」と提案すると、
皆のひろげた手が4と5を指しています。
そうか、私もついに45歳になりました」(嘘ですごめんなさい)

文字通りのサプライズでした。
彼らの声は大きいので、きっと隣のオフィスの方々もびっくりしたかもしれません。地下の稽古場に居合わせたマスターコースなどの研究生たちが事務所まで駆け上がってきてくれてのミニイベントでありました。
彼らは、こんどのキッズクラス発表会での重要lな「応援隊」。キッズのケアもプロ並みにこなす彼らに、現場は大いに助けられています。
その上に、私にまで気を使ってもらって…

泣けてきます。
みんなの笑顔で、明日からもまたがんばれます。

ありがとう、
ありがとう。


2015年4月13日月曜日

花は盛りに

昨日の仙台。
歩きながら、古典の一節を思い出していた。
2015の春が往く。

花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。雨に向かひて月を恋ひ、垂れ込めて春の行方知らぬも、なほあはれに情け深し。
咲きぬべきほどの梢、散りしをれたる庭などこそ見どころ多けれ。(徒然草)






2015年4月11日土曜日

子どもたち青年たち

キッズクラスのメンバーが出演する公演「パレードしようよ!」がいよいよ来週の開幕と迫って参りました。


お稽古場は、熱気に包まれています。
SCSでは、プロの指導のもとに、マスタークラスのお兄さん、お姉さんたちがさらに、子どもたちをサポートしながら、お稽古が進んでいきます。


もちろん、子どもの安全性を第一に考えたたうえで、ということもありますが、子どもの文化とおとなの文化を、稽古で融合させていくということも、狙いのひとつです。
また、梶賀先生の厳し~い号令のもと、お姉さんたち、お兄さんたち、チビッコたち全員が一つの目標に向かっていくことで、SCSミュージカル研究所ならではの舞台芸術のかたちを追求しています。

…などど、難いこと言ってますが、とにかく、
大人たちは、子どもと居ると笑顔になるし、
子どもたちはお兄さんお姉さんたちと居るのが楽しいみたいだね。
ただ単純に楽しい。
それがいいんだよね。