2013年9月7日土曜日

「こうもり」間もなく開演!

先ほどゲネプロを終えて、間もなく開演。

仙台オペラ協会主催公演
オペレッタ「こうもり」
 (本多優之指揮、梶賀千鶴子演出)
いよいよ開幕です!

賛助出演しているSCSの役者やダンサーたちも、ゲネプロで生き生きとした演技と、ダンスを披露してくれていました。
会場内の写真は撮れないので正面入り口付近のポスター。


ストリートジャズフェスティバルでにぎわう定禅寺通がガラスに少し映り込んでいますね。
今日、明日と仙台の街は音楽の香りにあふれています。

2013年9月5日木曜日

カナブン

ゆうべ
14階のマンションの外廊下
小さな蛍光灯の薄明かりのもと
防水塗装されたコンクリートの上
親指の半分程のからだのカレは仰向けになって
足を動かしていた
ぼくは横目で見て通り過ぎた
急いでいたし
きっとカレは何とかして
ひとりで起き上がるだろう
もし、起き上がれなくても
自然のままがよい
などど瞬時に身勝手な理屈をつけて
けさ
カレはまだそこで仰向けになっていた
かすかに足を動かしながら
いや、カノジョだったかもしれない
「なんだよ、まだここにいたのかい」
気がつくと
僕は右手の人差し指を彼女に近づけていた
すぐにしがみついて来た彼女を
マンションの廊下の手すりに乗せた
彼女は胸からおしりのあたりを
何度も何度も上下させて
それは少し呼吸を苦しがっているようにも見えた
しばらく見つめていると
カノジョは突然
バサっとかたい背中を拡げて
大空めがけて飛び立った
あの苦しそうな仕草は
「ありがとう」だったのだろうか
死を目前に絶望的な一夜を過ごしたはずのカノジョに
飛び立つ力が残っていたことに
驚いた
きっとカノジョはこの夏を
残り時間と闘いながら
ただただ懸命生き抜こうとしていたのだろう
そのメッセージを受け取れずに
通り過ぎた自分を恥じた
勢いよく大空へ飛び立ってくれたけれど
昨夜のうちに手を差し伸べていれば
カノジョの一生はもう少し違っていたかもしれない
良いカレに巡り会うチャンスの夜だったかもしれない
しかし、あのまま仰向けでイノチを終えるよりは
再び空を飛ぶことができてうれしかったはず
そんなふうに
再び身勝手な理由を付けて
自分を正当化していた
ちいさいな
ニンゲン程不真面目な生き物は居ない
カノジョは単純に
「生き抜こう」としていただけだ
そこに理由はない
果たして僕は
カナブンを助けたのか
ああ、また夏が過ぎてゆく

2013年9月4日水曜日

こうもり、あと三日

今日は、若林文化センターにて行われたオペレッタ「こうもり」のオケ合わせに演出家付添としてお邪魔しました。
会場では仙台フィルの友人たちとも再会出来、また滅多に体験出来ないオペラのオケ合わせに立ち会わせて頂き、個人的にも大変勉強になりました。
 
このブログでもご紹介してまいりました「こうもり」。今日は現場で写真を撮りませんでしたが、下の写真は、先日尚絅学院大学で行われたリハーサル風景の一コマ。
 
 
飛んでるように見えるのはSCSのカズくん。
本番では本当に飛んじゃうかも〜。おっと、これ以上はネタバレになっちまいますので控えますが、メインキャストの皆さんにはもちろん、ダンサーや役者として出演するSCSミュージカル研究所メンバーにも楽しい演出が沢山準備されています。
 
そして何より、ダイナミズムに溢れる本多先生指揮の指揮、呼応して美しいサウンドを奏でる仙台フィル。クラシックファンは勿論、ミュージカルファンも今回のオペレッタ「こうもり」見逃したら絶対に後悔しますぞ〜( ^ ^ )/
 
今週末、劇場いっぱいに繰り広げられる喜歌劇、どうぞお楽しみに。
仙台オペラ協会のホームページはこちら
 

2013年9月3日火曜日

創作ミュージカル制作者の本音

日本で唯一の著作権情報専門誌「コピライト」に、エッセイを寄稿させて頂く機会を得、本日その専門誌が手元に届いた。
実際手にしてみると、冒頭エッセイということで「こんな格調高い専門誌に小生のようなものが書いて良かったのだろうか」と、少々恐縮。

エッセイのタイトルは「創作ミュージカル制作者の本音」


ヒロセ純さん、どんなエッセイを書いたんでしょうねぇ~。最後の方では被災地に絡んでの「新作上演特区」なんて提案もしておりまする。

さて、この専門誌は公益社団法人著作権情報センター(CRIC)会員向けの非売品なのだが、CRIC会員のほか、行政機関、大学、図書館協会・主な公共図書館、裁判所、都道府県教育委員会にも配布されているということなので、このブログの読者の方で、著作権に興味をお持ちの方は、公共図書館などで閲覧可能かと。

文字通り専門的な内容が中心だが、研究者ならずとも私のように制作の立場にある者にとっても、非常に有意義な情報がたくさん詰まっている専門誌である。

2013年9月2日月曜日

寮母さんと元剣道部

仕事の関係で家族と共にシンガポールに移り住んでいるから友人が一時帰国した。
彼は、米沢興譲館剣道部時代の同期
後輩が気を利かして、週末に仙台での親睦会を企画してくれた。


この後輩(小生の隣)とは、年が離れているから高校時代に一緒になることはなかったけれど、3人の共通項は剣道部であったこと、かつ仙台興譲館寮というところに寄宿していた点にある。
話題は、それぞれの仕事や政治、経済、文化と多岐にわたって、楽しい時間を過ごした。何よりも学生時代の寮生活の思い出話に花が咲いた。
気がつくと深夜3時!

翌日は3人で我々が学生時代にお世話になった寮母さんを、入所されているとある施設から連れ出してランチを楽しんだ。
僕ら寮生は当時から親しみをこめて「おばさん」と呼んでいた。
おばさんは、来年で米寿を迎えられるそうだ。そういう風には見えない若々しさとお元気さ。
当時やんちゃでわがままなワタクシをおばさんは辛抱強く見守ってくださり、よくお叱りを受けたりもしたなぁ。でも、それは我々寮生への愛情のなせる業。食事の管理や健康管理、当時はほんとにたくさん気を遣っていただいた。みんなおばさんを母親のように慕っていた。

おばさんいわく「一番町でみんなと買い物しようと待ち合わせたとき、友人は長靴のままでやってきて、まるで営林署の方が近づいてくるようで大笑いしたねぇ」とか「そのあと、初任給でセーター買ってくれたね」など、我々が忘れているような昔のことを良く覚えていらっしゃる。そういえば、おばさんが還暦を迎えられたときに、福島の温泉に学生たちみんなでお連れしたっけなぁ。

思い出話で一番盛り上がったのは、 週末におばさんがつくってくださる興譲館寮名物の週末カレー。日曜日(寮の食事がない日)の朝も食べられるようにと、毎週少し余分にご飯を炊いておいてくださった。三升のお米を砥ぐのに、おばさんは腱鞘炎になったこともあったそうな。それに前の晩のカレーをかけて食べた。毎週カレー鍋は猫でもなめたかのように綺麗になっていた。
今でも、その味は当時の角五郎丁の風景とともにしっかりと記憶している。


おばさん、また一緒にみんなで飯食うべしね!

2013年8月31日土曜日

オペレッタリハーサル佳境

仙台の南にある尚絅学院大学をお借りしてのオペラ協会主催公演「こうもり」のリハーサル。

佳境に入って参りました(^^♪


チケットの売れ行きもよろしいようです。
指揮の本多先生との絶妙なコンビで、梶賀演出も冴えてきています。


歌手、縁者の皆さんのボルテージもかなり上がって、「喜歌劇」のリハーサルらしい楽しい稽古場になっています。

ここは、丘の上。
今日は曇り空ですこし霞がかかっているような景色ですが、良く見ると、いつも見慣れているテレビ塔を後ろ側にみて、仙台の街並みを見渡すことが出来ます。


こんないい環境でのお稽古。
中味が充実しないわけがありません。

SCSミュージカル研究所が全面協力しているこのオペレッタ「こうもり」。
見ごたえある場面が随所にございます。
どうぞ、お楽しみに。

公演は9月7日~8日
東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館大ホール)にて。

そば

若い頃は、蕎麦に対してそれほどの思い入れは無かったけれど、近頃は「美味しい蕎麦屋」と聞けば行ってみたくなる。

昨日は尊敬する先輩、そして友人たちと日本橋の本陣房でランチに「ぶっかけ温玉そば」を頂いた。


これは、胡麻だれをたっぷりかけて、具と混ぜて食べます。

うんまい!

熱帯東京のど真ん中で、オアシスのひと時でありました。
先輩、ごちそうさまでした(^^♪

さて、今日は仙台でのお仕事。やること山積ですが、おいしいものを頂いた次の日はゲンキに仕事が出来るゲンキンなわたし。

2013年8月30日金曜日

ロマンス

日中の最高気温が36.8度だったそうな。
8月平日最終日の東京。



確かに外に出ると「体温より高い」ことを実感できた。
歩道を歩いているとまるで熱めの風呂に入っているようで、汗が噴き出す。
さて、幾つかの打ち合わせ、懇親会を経て、仙台に戻ろうと(多少酔った状態で)ふと見上げれば、見慣れた表示。


今日はなぜか
♪有楽町で会いましょう〜
無意識にそんなメロディーが口をついた。
同時に自分がまだ幼い頃に父がよくこの歌を歌っていたことを思い出した。
昭和30年代の前半、父は東京に居たことがあったと聞いている。
ひょっとして父にとっては、何かロマンスに絡んだ曲だったのかもしれない。
その頃から50年以上を経て、五十路を歩く彼の息子はそんな妄想を膨らませている。
なんだか可笑しくなった。
灼熱の東京。
今夜は良い酒だった。

2013年8月29日木曜日

蟹チャーハン

カレーライス、チキンライス、ハンバーグ、オムライス、筋子ご飯、卵かけご飯、ラーメン、トンカツ…この歳になってもそうしたお子ちゃま系の食べ物が好きである。
 
チャーハンと言えば、文化横丁の八仙の炒飯が最高だと思っていたが、今日「すけぞう」さんで頂いた蟹チャーハンは最高だった。
 
何てったて、蟹は七ヶ浜から頂いてきた、獲れたて特上のワタリガニ。それを親方のすけさんが特別に調理してくださった。
 
 
七ヶ浜の幸がふんだんに散りばめられた、最高の味だった。
 
七ヶ浜に通っていて良かったなぁ、すけさんとお友達でよかったなぁ(笑)
こんな素晴らしい味の蟹をくださったKさん、ありがとうございます。
 
美味しい料理は人生を豊かにしてくれますね。
明日も楽しくお仕事ができそうです。
 
( ちなみにこのチャーハン、当然メニューにはございません、食べたくなっちゃった人居るよね、きっと。ゴメンね)
 

2013年8月28日水曜日

菖蒲田海岸に来てみた。

とあるレクチャーの依頼を受けて七ヶ浜町に出かけた。

七ヶ浜には夕方にお邪魔することが多い。
しかし今日は日中のレクチャー。天気も良かったので、大好きな菖蒲田(しょうぶた)浜に立ち寄れるチャンスだ。少し早めに事務所を出た。

予想通り、海はどこまでもおだやかで、
優しげな表情を見せていた。


浜辺ではカップルが子犬と遊び、若いグループがBBQの準備をしている。
まったくもって平和な光景。

しかし、少し目線を移せば、
津波で破壊され、応急処置が施された堤防。
震災前からあった「津波避難経路」のサインがしっかりと読める。


そして、道路と海岸の間には新しい堤防の建設が進んでいる。少し離れたところからでも見上げるほどの高さだ。


あの日の爪あとは、まだあちこちに見られる。


避難経路を示すたて看板は、折れたまま。
青空に突き刺さっているように見えた。

住宅密集地であったこのあたりは、青草が生い茂っている。
間もなく、この草たちも枯れて、茶色の景色となるのであろう。 
被災地は三度目の秋を迎えようとしている。

そんな中で植物たちは、あたりまえのように営みを続け、
壊れた塀の間で、可憐な花を咲かせていた。


花を見ながら、どこまでも諦めない彼らの逞しさを感じていた。

大好きなこの町に、私の出来る範囲で、
少しずつだけれど、自分の時間と力を注いでいこう。

そう思った。