2019年10月31日木曜日

月の巡り

来月の七ヶ浜町でのミュージカル『でえぎの涙』公演に向けて、連日同町の国際村へ通っています。稽古が始まる前に、外に出てみると、外壁工事のためにすっかりシートで覆われているホールの端っこに、細い月が沈みゆくのが見えました。


月を見るたびに、自分が宇宙のなかに存在しているんだなぁ、とつくづく感じます。様々な感情が胸の中を去来します。

一方で、稽古が終わると、メンバーの男の子から、質問を受けました。先週はインドネシアについての疑問でしたが、今週は一転、太陽や宇宙についての質問を受けました。まさか小学生と理論物理学や量子力学の話に発展するとは思いもよらず(私の最も不得手な分野のひとつですが)冷や汗(笑)、まったくもって私もいろんなことを勉強し続けなくてはと気づかされます。
毎週私に質問をもってきてくれる彼は、いつかエジソンみたいになるかもしれません。
ミュージカルづくりの指導では、ダンスや歌、お芝居のみにあらず、メンバー、特に子どもたちとの「対話」もその楽しみの一つであります。

冒頭で来月と書きましたが、明日から来月、霜月ですね。
令和元年も残り2か月かぁ。月の巡りは本当に早いものです。


2019年10月29日火曜日

予期せずに

散歩をしているとき
そばの池に、もみじがはらりと落ちました


スーパーコンピューターでもAIでも
この葉っぱがいつどこに落ちてしまうのかを
あてることはできなかったでしょう

自然は予期せぬことで溢れています
真っ赤に燃えたはっぱのいのちを
池に浮かんだはっぱの気持ちを
想います

2019年10月23日水曜日

久々の空

台風15号、19号と、今年は甚大な被害をもたらした台風が日本を襲いました。
被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。
週末ごとの台風来襲。今度は21号が太平洋側をかすめていきそうな気配。

なかなか心も晴れませんが、久々の青空。


1限目の講義へと急ぐ朝です。

2019年10月16日水曜日

台風

この度の台風19号により被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

昨日、宮城県内の被災地に所用で出かけました。
想像以上の現状です。マスコミのカメラの入らないようなところでは、なかなか支援の手が届かず、私たちが体験したあの3.11直後と少し似た状況が発生しています。
水が欲しい、食料がない、片付けの人手がない、など8年半前を思い出すような光景です。どうか皆さんのものとに、必要なものが必要なだけ、迅速に供給されますように。


高齢化社会が進む中、このところ連発する自然災害は、お年寄りに大きなダメージがあるように感じています。一日も早い状況の改善を願っています。
私たちもできることを、できるところから。

2019年10月7日月曜日

今年の七ヶ浜ミュージカルは

2002年から毎年七ヶ浜町で開催してるミュージカル公演。
今年は新作ミュージカル『でえぎの涙』です。

【おはなし】
むかしむかし、この村の丘のほう、ルイルイ沼のほとりに、大きな、それは大きな一本の木がありました。その木は、ルイルイ森の精や、カッパ、木霊(こだま)たちと一緒に生きていました。
そんな風景を、友子と弟の大介は、お家でお留守番の最中に、ふっとお昼寝してしまった夢の中で見たのでしょうか? 気が付くと、カッパの「サラ」に導かれた二人はルイルイ沼を目指していました。たどり着いたルイルイ沼で、木霊たちが二人に話し始めます。
どれぐらい昔かわからないほど遠い昔から根付いているその大木のことを、村人たちは、でっかい木だから「でえぎ」と呼んで大事にしていました。しかしあまりに大きなでえぎから伸びた枝は、時折村人たちの家にまでかかるほどになりました。
そこで、村人たちは相談して、あぶないからと、でえぎを切り倒すことにしたのでした。神主さんに頼んでお祓いをして、長老は優秀な木挽(こびき)を集めて、切り倒そうとしたその瞬間。地の底からすすり泣くような声、そして倒れたかと思うと、あたり一面が一瞬にして真っ赤に染まったのでありました…。

七ヶ浜に伝わる民話にヒントを得て梶賀千鶴子が書き下ろした新作ミュージカル。現在は「大木囲貝塚(だいぎかこいかいづか)」として縄文時代の風景をのこす、いにしえの七ヶ浜に想いを馳せて、七ヶ浜国際村生まれのファンタスティックで躍動感にあふれる舞台をお楽しみください。




2019年10月2日水曜日

引率

ちょっとピンボケ写真ですが、先週末に仙台市の市民ひろばで開催されたイベントでのワンシーン。


SSCのおねいさんたちの息の合ったジャンプ!
会場にいらした大勢のお客さまから盛んな拍手をいただきました。
実はSCSミュージカル研究所のメンバーがお招きにあずかり、SCSミュージカル公演初日の劇場を抜け出して、30分間のアトラクションを担当させていただきました。その時の写真です。

さて、私はといえば、子どもたちと一緒に劇場のある仙台市地下鉄五橋駅から勾当台公園駅までの往復。久しぶりの引率役で、ちょっとした非日常。
なかなか楽しい時間でした。


ふと思い出しました。SCSを創ったころの1990年代には、当時の稽古場から近所の愛宕神社、向山あたりまで「春を探しに行こう」という名目で、みんなで散歩したこともあったなぁ、と。
今は大所帯となって、ご覧の通りエスカレーターも上から下まで…。


大勢での移動は簡単ではありませんが、たまに稽古場や劇場を飛び出してみるのもいいものですね。みんなとても良い表情をしています。
今月は、スタッフが「SCS大芋煮会」なるものも計画してくれているようです。
こちらも、秋空のもと、楽しい時間となりますように。


2019年9月29日日曜日

『KECHO & DANCE DAISUKI』舞台写真(2)

前記事に引き続いて『KECHO & DANCE DAISUKI』舞台写真をご紹介いたします。

尚、写真はオリジナルの解像度から変更してあります。また許可のない複製、転載などによる利用は法により禁じられておりますので、ご注意くださいませ。







『KECHO & DANCE DAISUKI』舞台写真(1)

お陰様で『KECHO & DANCE DAISUKI』初日の幕を開けることが出来ました。
初日から大勢のお客さまにおいでいただき、この場をお借りして心から感謝申し上げます。
私の「役作り」も功を奏したのでしょうか(笑)アンケートでもたいへん好評を頂きました。本日も泉鏡花の幽玄な世界と楽しいダンスショーをお楽しみいただければ幸いです。

舞台カメラマンの柏谷潔さんから写真の提供をいただきましたので、恒例により本ブログをご覧の皆さまにもご紹介いたしますね。

尚、写真はオリジナルの解像度から変更してあります。また許可のない複製、転載などによる利用は法により禁じられておりますので、ご注意ください。








2019年9月21日土曜日

Mind the gap.

先月の約半分はロンドンに滞在していました。そしてそのうち約半分の1週間は宿を出ると地下鉄を使って、劇場までの道を連日通う日々でありました。
今回のロンドンでの劇場通いは、仙台を拠点に活動する「シェイクスピア・カンパニー」の『アイヌ・オセロ』上演に伴いボランティアスタッフとして関わったことによるものですが、私にとってのそれは、自己啓発と研修も兼ねるような、とても良い経験になりました。チャンスをくださった皆さますべてに感謝しています。

さて、ロンドンの地下鉄では、誰しもが目にする耳にする言葉があります。
’Mind the gap’
駅のホームと電車の間に隙間があるので気を付けて、という意味です。

僕たちが連日劇場を後にして、ウィンブルドンの駅からベイズウォーター目指して帰路につくとき、たいてい乗り込んだ地下鉄の車内はたいていガランとしていました。少し込み合う路線ももちろんありますが。ロンドンでは夜の地下鉄車内で日本のように酔客を見るようなことはほとんどありません。


Mind the Gap.かぁ…。
私は、ガランとした電車のシートに座ると、少し疲れた頭で社内を見渡しながらぼーっとしていましたが、とつぜん、電車内で見聞きするその言葉の中の「the gap」という言葉の意味が気になり始めました。

今回はシェイクスピア作品の翻案劇を本国で上演するというプロジェクトに関わらせていただいていることもあってか、東洋と西洋、日本語と英語、マジョリティとマイノリティ、17世紀と21世紀、男と女…、様々な2つの間にあるgapを考え始めたのでした。
私も自分の仕事としている舞台作品制作や音楽制作でも、何かいつもこの問題にぶちあったているような気がしてならなかったからかもしれません。

この「ギャップ」にはいつも気を付けていなくてはなりません。

MIND THE GAP :-)



2019年9月11日水曜日

8年半

先週、所用で気仙沼まで出かけました。
1時間半ほど自由に動ける時間があったので、少し車で移動して旧歌津町(現南三陸町)の名足(なたり)地区に行ってみました。

この小さな漁港の目の前には、私たちが1990年代の半ばから10年間通った歌津町立名足小学校(当時)があります。そこで我々は子供たちと一緒にミュージカルを創っていました。毎年秋になると、中学校の体育館でお披露目の公演を続けていました。
久々にここを訪れた私は、再建された小学校を背に当時を思い出しつつ海のほうを見続けました。


優しい海風がほほをなでていきます。
あれから8年半です。
復興の槌音はまだ響いています。