いい加減な性格の私は、自分が「信念」などという言葉を使うことはないだろうと思っていました。
しかし、昨年の3.11以降、自分のそして仲間たちとの活動の軸に「子供たちの笑顔」というキーワードを据えるようになっていました。
震災の惨状の中から自然に生まれてきた思いです。
もちろん、被災地では大人たちも大きなダメージを受けていますが、だからこそ子供たちの笑顔はこの土地において大きな励みとなり、大人たちの支えとなるものと信じます。
恐らく、これが、生まれてこの方信念など抱いたことのない私の信念なのかもしれません。
自分にとって、どんなにつまらないと思われるようなことでも、冷静になって観察してみると、一分の価値、一分の魂があるものです。
昔、私がもう助からないのかな、死ぬかもしれないな、とひどく落ち込んでいた時に「純ちゃん、今あなたに降りかかってきていることは、どんなことでもすべて良きことだよ」と敬愛する兄貴分が言ってくれました。
10年以上も前に聞いたその言葉。
まだ30代だった私にはよくわかりませんでしたが、今年はそれが少しわかってきたような年でありました。
一昨日に終了したSCS今年最後の公演。
終演後、ジュースで乾杯の時の子供たち。
わぁ〜っと、頂き物のお菓子集まってきます。
さっきまで大人以上に立派な舞台を務めた子供たちが素に還る瞬間の写真です。
一方、卒業生の女優さんたちが、次々と自分の子供を連れて応援しにきてくれました。
長く舞台作りを続けてきたのだなぁ、と実感する一瞬でもあります。
信念というほどのことではありませんが、
これからもこうして、舞台や音楽の活動を通じてこどもたちと一緒にいることが、
私の、そして我々の仕事なのかもしれません。
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