夕方、事務所ビル内で久しぶりに携帯電話が
ゥイ~ゥイ~ゥイ~ゥイ~と鳴り響きました。
「緊急地震速報」です。
急いで非常階段を駆け下りるビル内の人々。
みんな口々に
「長いな」
「もうたくさんだ」
脳裏には昨年の3.11の記憶がよみがえっていました。
揺れが収まり、しばらくすると、
案の定、津波警報が出されていました。
すぐに、我々の関係先である、
七ヶ浜町と、南三陸町に連絡。
安否確認。
状況によっては、すぐに支援体制に入れるようにしました。
しばらくすると、友人知人たちは、皆無事と判明し
一安心。
TwitterやFacebookでこちらの無事を発信しました。
七ヶ浜国際村には一時30人ほどの避難者がおられたようです。
さて、TVの報道、昨年と違うのは、
赤い字で「津波!非難!」
そして、アナウンサーは
「逃げてください」という直接的表現。
1メートルくらいの津波予想で大げさと思われる方もいらっしゃるでしょうが、
東日本大震災被災地の真ん中にいる我々にとっては、
「津波」という単語だけでも恐怖。
とにかく、用心に越したことはありません。
我々の生徒を失ったのも、
避難場所からその子が家に戻ったためです。
現に、南三陸町の友人からは
「体が覚えているのか、ガクガクふるえています」との返信。
生命の安全が確保できているのであれば、
精神的な安心をすこしでも感じてもらえるよう、
メールでの交信を続けました。
今日はあらためて、
災害はいつ来るかわからない。
大切な人、大切ないのちを守れるように、
備えを十分にしなければ。
今を大事に生きなければ。
今日会えた人が明日会える保証は無い。
などと、思いを新たにした日となりました。
ゥイ~ゥイ~ゥイ~ゥイ~
の、あの音で、
3.11後のあの空気感、
先の見えない不安感、空腹、寒さ
「生きていてくれ!」という祈りや叫び …
やはり、それらが
フラッシュバックしてしまいます。
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