12月1日〜2日にかけて、伝国の杜ホール(米沢市)にて行われたミュージカル「Faith」〜未来をつむぐ実験室〜(作・演出・振付:梶賀千鶴子、音楽:榊原光裕、出演:伝国座、プロデュース:廣瀬純)。
おかげさまで、沢山のみなさまに支えていだきながら無事に幕をおろす事ができました。
3年前に米沢市ではじめて市民ミュージカルが誕生し、はじめて市民だけのキャストで上演されたこのミュージカル。
大正時代の米沢において、人造絹糸の研究に没頭し、製品化に成功した秦逸三(はた・いつぞう)博士を題材にしたミュージカルです。
タイトルの「Faith」は、「信義」を意味しています。それは歴史あるよねざわの風土と気概が作品全体に貫かれ、現在の帝人株式会社(テイジン)発祥の地となった大正時代の米沢から、現代の有機ELに至るまで、米沢名物もたくさん登場するお話です。
さらに、衣裳や舞台装置の随所に、米沢繊維協同組合(米織組合)のご協力で米織を使用させて頂くなど、贅沢なつくりとなりました。
当日一般公開の会場には、満席となる沢山のお客様がつめかけてくださり、大きな拍手と賛辞を頂戴致しました。
ちょっぴり残念ですが、このミュージカル「Faith」、地元米沢市での公演は、一旦今回で一区切りということになります。
しかし、来年3月には東京公演(サンパール荒川)が既に決定しています。
したがって、キャスト、スタッフ、実行委員会のみなさまは、休むまもなくすぐに東京公演に向けての準備がはじまります。
3年前に初めて、自分の生まれ故郷米沢で市民ミュージカルをプロデュースする事になりました。実はそのとき、果たして米沢という風土で、創作ミュージカルというジャンルが受け入れられるのかどうか、どの程度稽古に取り組んでいただけるのか、お客さまにちゃんと劇場においでいただけるのか…などなど、正直なところ不安でいっぱいでした。
しかし、それらは杞憂でありました。伝国座と名付けた米沢市民によるミュージカルグループは、この3年間で見事な成長を遂げてくれました。
文字通り「なせばなる」の上杉鷹山公の教えを体現してくださいました。
全く歌も踊りも芝居も初心者の米沢市民が集まって、ここまでの大舞台を務めてきた事については、伝国座の皆さんから言わせれば「梶賀先生のおかげ」ということなのでしょうが、決してそれだけではありませんよ。
客席から観ていて、米沢のみなさんの計り知れないパワー、そのポテンシャルをひしひしと感じた舞台でした。
一方、招待公演の回では、宮城県七ヶ浜町からミュージカルグループ「NaNa5931」の皆さんが、町のバスで30名以上お見えになり、
岩手県からは「みちのくミュージカルシアター」、仙台からSCSミュージカル研究所と、東北3県にまたがるミュージカルグループの交流会が実現した事も、
貴重な収穫となりました。
下の写真は、千秋楽のお客様をお見送りするキャストたち。
本日ご覧頂いたお客さま、いつかまた、この劇場で再会できます事を心から願っております。
キャストの皆さん、ほんとにお疲れさまでした。
最後に、この公演を成功に導いてくださいました、米沢市ならびに事務局を担当して下さいました米沢市教育員会文化課のみなさまにスタッフを代表して、心からの御礼を申し上げます。
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