2013年2月15日金曜日

星月夜

手持ちのカメラでは上手く撮影できなかったのが残念。
西に沈み行く夕月。

そしてあっという間に星月夜

(ほんとは、この辺にその写真をインサートしたいところですが)

昨夜は七ヶ浜でのレッスン日。一夜明けた今日は、一変して空は冬模様になり、今夜はあんな星空は望めそうにありませぬ。
津波で町の面積の3分の1が被害を受けた七ヶ浜町では、未だ沿岸部は暗いままです。
ようやく、道路沿いの街灯が点いたものの震災前のような住宅の明かりはありません。

稽古場である七ヶ浜国際村あたりから海の方向を見ると、
手前の明かりが無いせいか、星が美しく見えます。

毎週通っている景色とはいえ、
昨夜のように綺麗な星を見つめていると、
漠としてつかみどころの無いような悲しさに襲われます。
震災後、特に空を見上げる機会が多くなりました。

3.11の夜は、真っ暗な仙台市中心部から昨夜のように綺麗な星たちが見えたことを思い出しました。

一方、昨夜、来月の慰霊祭に向けての打合せをしていたとき、「震災後3ヶ月以上も避難所になっていたことが、言葉は適切でないかもしれないけど、何だかなつかしい」と、ある職員の方の発言がありました。想像を絶する被害で先の見えない当時、無我夢中で避難所の運営に当たりながら、住民の皆さんとの深い連帯感を感じていたとのこと。

なんとなく私にもその感覚がわかります。確かに、震災後は多くの人々と、ひとつの目的のために時間や場所を共有し、連帯してきました。
何だか、昔の学生運動で使われていたような単語(笑)ですが、浅学菲才ゆえ上手い言葉がみつかりません。
しかし、その経験からひとつ言えることは、
心を支えあえる人と一緒にいることが大事だということ。

「支えあえる」というところが重要です。
美しい星空は、宇宙の奥行きと、わが行く末、
そして、天に昇ったいのちたちのことをを考えさせてくれました。

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