打ち合せでひとりハンドルを握り
七ヶ浜町に向かう途中、
みぞれが降ってきた。
「あぁ、あの日もこんなみぞれが降ってきたっけ」
町内の菖蒲田浜あたりにさしかかった頃、
突然いろんなことを思い出し、頭がグルグル。
クルマを左側に寄せた。
あの娘の家はどの辺だったかな。
ここは向こう側の海が全く見えないほど立派な松林が続いていて…
ここに流れ着いて咲いていた桜はどこにいったんだろ。
前方が滲んで見えなくなり、
しばらくクルマを発進できなかった。
もうすぐ2年になろうとするのに、
まったく、
こんな日は、
いまだにキツいぜ。
打ち合せを済ませ、仙台に戻って仙石線に乗った。
塩釜の駅前で友人と音楽の話で終電まで酒盛り。
地震の話、津波の話は一切しなかった。
友人はありがたい。
少しは自分をこちらに戻せたかな。
さ、歌をつくらねば。
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