2014年1月12日日曜日

鷹山公と伝国座

お正月の米沢で、こんなポスターを頂く機会がありました。


今週木曜日の夜に NHKのBSプレミアムにて、上杉鷹山公のお話しがあるそうな。
ケネディ女史の発言から、このところ再び鷹山公にスポットが当たっているようですね。
米沢出身の小生としては、何となく嬉しい気持ちになります。

さて、鷹山公と言えば、私たちが指導でおじゃましているよねざわ市民ミュージカルの名前が「伝国座」というのですが、これは鷹山公が遺された「伝国の辞」からいただいたネーミングです。

伝国の辞(でんこくのじ)とは、鷹山公が35歳の時に、次期藩主・治広に家督を譲る際に申し渡した3条からなる藩主としての心得と伝えられています。


一、国家は先祖より子孫へ伝え候国家にして我私すべき物にはこれ無く候
一、人民は国家に属したる人民にして我私すべき物にはこれ無く候
一、国家人民の為に立たる君にて君の為に立たる国家人民にはこれ無く候
        右三条御遺念有間敷候事
        天明五巳年二月七日  治憲 花押

            治広殿  机前


専制君主制の世にあって、このような民主主義の基本のようなことを、短い文で次のお殿様に伝えるというあたりに、鷹山公の先見性と人間としての素晴らしさを垣間見る思いです。
鷹山公の発言とされるものでは「なせば成る~」というのが有名ですが、この伝国の辞は、21世紀を生きる我々に、未だに多くの示唆を与えてくれているような気がしています。

私たちが米沢に通ってつくっている舞台芸術、その母体となっている伝国座。公演活動は現在のところ自治体が主体となっているものの、日常的な活動は「市民の手」によって進められています。
よねざわという土地は、この上杉家はもちろんのこと、その前の伊達家の統治時代から昭和の時代に至るまで、様々な名将を輩出してきました。

ちょっと大げさかもしれませんが、こうした名将を生み出してきているこの土地が持つ見えない力を私たちなりに少しでも具現化していくこと、それに挑戦しつけることが、伝国座と私たちに課せられたミッションかもしれません。

だいぶ、話が逸れてしまいました。
さて、この番組、七ヶ浜での稽古時間と重なっている…
そーいえば自宅のTVは、BSが観られない(笑)

それにしても「心の壁を打ち破れ」とは、そそられるサブタイトル。
何とか観る手だてを考えないと。




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